というわけで、迎えました体験航海



タイトルの副題「午前中編」にご注目(笑)
これは、今回、
午前と午後の2回、体験航海にぶっ続けで参加したからです

そんな人、確実に私だけだったよね(笑)
なんでそんなことになったのかというと、
説明すると長くなるので割愛しますが、
午前は一人で、午後は家族&友人と乗艦しました。
と、いうわけで、夜更かしした上に
楽しすぎて興奮して眠れない夜を明かした後、
珍しく早起きして妙見岸壁…じゃなかった、妙見埠頭に向いました。
午前中の受け付けは0800時から、
なので、別に0830時くらいに行けば問題なかったのですが、
ここで、はた!と気づいた。
0800時に行けば、自衛艦旗の掲揚が見られるじゃないか



これはもちろん、行くしかないでしょう

ってことで、午後から体験航海参加のSちゃんに愛車を飛ばしてもらいました。
もう、ほんっとにギリギリで到着しました(笑)
この時点では、ソーラス条約によって、金網の中には入れないので、
残念ながらイメージしていたよりは、遠目で見学することになっちゃいました。
でもでも、ラッパは聞けたし、
自衛艦旗の前に整列している乗員の皆さんと、
ゆっくりと揚げられる自衛艦旗を拝することができて、
朝から胸がいっぱいでした



そして、そのじんつうですが、
あいかわらず、全体像を撮影するのを忘れたので、
今回もネットから頂いてまいりました…

写真でもお分かり頂けるかと思いますが、
速射砲の後ろにアスロックがありませんので、上甲板が広く感じますね。
まぁ、上甲板にはすでに3回は倉島の一般公開で見ているので、
今回はそちらには目もくれずに、艦橋に直行しました。
余談ですが、前夜のレセプションパーティの後の二次会で、
じんつうの海曹さんとお話していた時に、
「3回は一般公開で見た」
と言うと、
「そうやろ



と言われました。
「しかもさ、岸壁からもず~っと見てたよね

「え…えぇ…まぁ…いましたね…」
「(当直の)みんなでさ、また来てるし、まだ見てるよ~。
こりゃ絶対に(艦内に)誰かに好きな奴でもいるんじゃないかって言ってたんだよね(笑)」
「あ~…すみません、好きなのは艦です(笑)」
「ってことだよね(笑)…あれね~、お前らじゃなかったわ~って言っとくわ」
「あ、ぜひお願いします。誤解を解いておいてください(笑)」
という、私はじんつうに片想いしている誰かがいる、ということになっていたらしいことが判明。
意外と覚えられてるもんなんですねぇ。
…で、気持ちを新たに艦橋に上がると、
位置的にすぐに目に入ったのは、左側の座席。
一瞬、あれ???と違和感。
艦長席は右だし、艦長さんは二佐だから赤青のはず。
この赤の座席って…と思った瞬間、思い出した

そっか


この司令の席にカバーがかかっていたのは初めて見たよぉ

ってことで、初の体験にがぜんテンションが上がる私




ここに、あの渋い素敵な隊司令がおかけになるのかぁ~

私の体験航海中のベストポジションは、
大抵、この司令席の前なのだけど、今回はもう、いさぎよくあきらめて、
司令席の後方にたたずむ事にしました。
キルヒアイスの立ち位置って言えば分かりますか?(←分からない人の方が多いよ)
出航までずっとココにいようと思っていたけど、
あと1時間くらいあるので、
ちょっとだけウロウロして、戻る。
それでも30分は、艦橋でおとなしく待つことに。
そうしていると、
艦橋も混みだして来て、いろんな人が入ってきた。
そこで、イライラするのが、
勝手に双眼鏡やらそこら中の物を出して触りはじめる
見た目年齢的に、おばあちゃんなのか母親なのか判別がつきにくい女性が、
「もう、なんにでも興味がわく子で~」
とかほざいた時に、
オーベルシュタインの義眼もかくやと思われるような眼つきで睨みつけたのは言うまでもない。
いやいやいやいや…そういう問題じゃないだろう。
日本人なら、
「人の物を勝手に触ったり取り出したりしちゃいけません」
くらい躾なさいよ、と



しかも、司令席に座ったまま、
「ここがいい~」
と言っておりないんだよ、この
全体的に、午前中って、自衛官に対する質問含めて、
失礼でマナーがなっていない人が多かったですね。
…人気が出るのはいいことだけど、
こういう、失礼な輩が増えるのが本当にイヤだ。
護衛艦を遊園地のアトラクションかなんかと勘違いしてないか?
そしてイライラしていると、
艦長が艦橋にお越しになりました~



こちらに気づいてくださったので、挨拶させて頂くと、
とっても優しい笑顔で、御挨拶してくださったので、
さっきのイライラは瞬時に消えました

さらに、
艦橋の空気が一瞬変わって、皆が入口に向かって敬礼されました。
隊司令のお越しです

キルヒアイスポジションにいた私は、当然、司令をお迎えする感じになっていたので、
もう、満面の笑みで挨拶させて頂きました

ら、あの渋~~~~~いお声で御挨拶してくださいました



朝からステキです

ウキウキしていると、やがて、
艦橋の前方部分に縄が張られ始め、出航の準備が佳境に入ってきました。
民間人が立ち入ることができる場所が狭くなったので、
ここに人が新たに入ってくると、かなりの混雑状態。
そこに、小学生たちがわんさか入ってきて、
出航ラッパを吹く海曹さんの周りに溜まりはじめ、
海曹さんは、小学生に取り囲まれました(笑)
この中の女の子が、受話器をみつけて、海曹さんに
「これって、どこにモシモシするの~?」
とめっちゃかわいらしい質問をしてた

「これはね~、下の別のお部屋と話すんだよ」
と海曹さん。
すると女の子曰く、
「じゃあ、おうちにモシモシできないの~?」
海曹さん、答えて曰く
「おうちにモシモシできたら、大変な事になっちゃうね~(笑)」
と、出航前の緊張感漂う艦橋を、なんともほっこりさせてくれました

すると、艦橋にいたとある士官さんが、
小学生たちに向かって、
「あともう少しするとね、このお兄ちゃんが、
もんのすごくカッコよくラッパを吹いてくれるからね

とのたもうた(笑)
小学生たち、もちろん一斉に海曹さんに注目。
「かっこいいラッパ吹くの?」
と純粋な質問をする小学生たちに、海曹さんは、
側にいた別の海曹さんに向かって、
「もう少ししたらね、このお兄ちゃんが、めっちゃかっこよく、
『出航よ~~い』って言ってくれるからね

と切り返した(笑)
プレッシャーの掛け合い合戦が勃発。
艦橋の緊張感が大好きで艦橋にいたんだけど、
今回はおもしろかったわ。
この人、こんなにハードル上げられて大丈夫なんかな?
と思っていたら、大丈夫だったみたいですね。
軽やかにラッパが鳴り響き、
「出航よ~い!」
が告げられました。
ってことで、次回に続きます
