なんだか、随分間があいてしまいました・・・。
すみません。
さて、ようやく最終回です。
洋上慰霊式が終わると、司令公室に戻ってお弁当を食べました。
毎回のことながら、ドック入り前はキッチンが使えないので、
どうしてもこうなります・・・。
ちなみに、お弁当は事前予約で400円ナリ。
食事後、コーヒーを頂きつつ、しばらく、なんだかんだとおしゃべりしていたのですが、
早くも入港ラッパがなりましたので、
私とOBさんは艦橋に上がることにしました。
しかし、何度来てもなかなか覚えられない、いせ艦内。
なぜか甲板に出てしまい、ここで近くの海士くんに声をかけます。
「すみません、艦橋に行きたいんですが・・・」
「あっ、はい。艦橋ですね。こちらです!」
とハキハキと答えてくれて、エスコートしてくれました。
道中
「いせは、2011年3月に就役しまして・・・」
と説明をしてくれたのが、なんか、かわいくてほっこりしました。
この二人は当然知っていることなんだけども、
エスコート中、お客様にちゃんと艦の説明をしようっていう
その心意気がうれしかったです。
真面目で責任感が強い子なんだろうなぁと思いますね
艦橋まで連れて行ってくれたあとも、
はいじゃあ、さよなら、じゃなくて、
OBさんは副長と、私はバリトンボイス通信士と話し込んでいる間も、
気がついたら、じっと待っててくれていたので、
お礼を言って戻ってもらいました。
いい子だな~~~~
・・・っていうか、もうちょっと早く気づいてあげられなくてごめんね・・・。
そして、その間、いせはドックに入渠します。
もちろん、この間の作業は乗員さんたちでなく、JMUの方々の手で行われる
・・・のですが、前回、すさまじく時間がかかりました
が、今回は、前回より早かった
ちなみに、私は上陸時間を1400と想定していたのですが、
・・・ふっふ・・・ぴったりでしたね~
どうでもいいことだけど、なんかうれしい(笑)
上陸が告げられ、いせを後にします・・・。
ここから、基地の正門までマイクロバスで移動。
その時、元伊勢砲術手の田部さんが最前列の席にいらっしゃいました。
「こんにちは!覚えていらっしゃいますか?」
とあいさつすると、
「おお~、見たような顔だなと思ってたよ」
と笑顔で言って頂き、うれしかったです。
隣の席の方が譲って下さったので、基地正門までの短い時間ですが、
久しぶりにお話しました。
「私はね、毎回、これが最後かもしれないと思って来るんです」
と仰ったので、
「・・・そんなこと言わないでください」
と言うと
「いや、そうなんですよ。そう思わないといけないんです。
私の年代は、昨年は元気でも今年はどうなるかわからないんです。
同期ももういなくなって、私一人です」
と言われるのを、悲しいような苦しいような気持ちで聞いていました。
ですが、最後別れ際に、
「だけど、足が動く限り行き続けますよ・・・海軍魂です」
と言って、ニッと笑われました。
それは、海軍魂を持った最後の世代としての誇りが
純粋な少年のような笑顔に現れていました。
この田部さんの言葉と笑顔に触れた時、
不思議な安堵感でこちらも笑顔になりました。
また、お会いできる日を楽しみにしています
洋上慰霊式の日に、再会できたこと、本当にうれしかったです。
この日も、とても思い出深い1日となりました。
いせの皆さん、お世話になりました