〜〜*簡単な目次*〜〜
1.ピアノの練習をきっかけに考えたこと
2.目標を持つこと
3.私の「感じる」そして「考える」
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1.ピアノの練習をきっかけに考えたこと
もうすぐピアノの発表会がある。選択した曲は私のレベルではとても難しく、どうしたら少しでも美しく弾けるだろうかと悩みつつ練習している。
テンポが早い上に、オクターブでの跳躍も多く、なんとなくの練習ではいつまで経っても弾けるようにならない。音も多い。ペダルも難しい。自然かつ美しい表現ができるようになるには、私のレベルでは、どれほどの細かい配慮と組み立て、それを実現するための練習が必要かと思ってしまう。
自宅には電子ピアノしかなく、これで練習することも効果はあると思っていたけれど、今回、その限界をあらためて感じた。
そうなると、これまでにも、たくさんの時間を無駄にしてきたのかもしれない、と思えてきた。もし明確な目標を持って取り組んでいたなら、「そこに到達できない」ということによって、練習の仕方のまずさにもっと早く気がつけたかもしれない、と思った。
※発表会間近のいまは、電子ピアノはあまり触らないようにして、実家のアップライトで練習している。
2.目標を持つこと
目標を持つことの大切さはよく聞く。
でも私にとっての自然な「感じる」では、あまりその言葉がピンと来なかった。
それは
・目標を持って達成したい何かがなかったからかもしれない。
・目標を持ってまっしぐらになることで見えなくなる散歩道が魅力的に思えてしまう人間だからかもしれない。
それとも
・多くの人も訓練によって、目標を持つことが必要だと考え→感じるというレベルにまで引き上げ(引き下げ?)ているのかもしれない。
目標を持つことで先ほどの例のように、やり方のまずさに気がつき、効率よくできることは、たくさんあったのかもしれない。理想から逆算してネジを巻いて生きないと、人生はあっという間に終わってしまう。
こういう時、「考える」が必要になるのかもしれない。特に、私のように「感じる」に突き動かされることを待ってしまう人間には。自分の「感じる」では見えてこない「目標を持つことの重要性」、それを一つの経験から類推して、敷衍して?他の物事を見てみる。
そう考えると、目標……、というより期日を決めるというのは大切なことかも、と感じた。ピアノの発表会という期日があることで、そこに焦点を合わせて、できることできないことの目算をする。これがすごく大事なのだといまさら気がついた。期日を決めることで、いまから自分にできる理想像を考え、それを実現するための練習に時間とエネルギーを集中できる。
期日を決めるというのは、夢想の理想像の代わりに現実的に描ける理想像を据えて、現実的な努力ができるようにするための(そしてそれは物事を前に進めるためにとても重要なこと)一番の方法なのかもしれない。
そう感じ、思ったならば、「目標とその期日を決める」をしていこうと決めて※、それを習慣にすることができるはず。
※ここで「考える」と書きたくなったけれど、ここはきっと「決める」なのだ。私は「決める」と言うべきところを、「考える」と言い換えて、とかく現状維持を選んでしまう。「決める」ことを躊躇させるのは何だろうか。間違った選択をして無駄な時間を過ごしてしまうこと、何かを見過ごしてしまうこと?でも選択をしないことで無駄にしている時間、見過ごしていることは、もっとずっと多い可能性もある。
3.私の「感じる」そして「考える」
さて、私にとっての「考える」とは。何を選択すべきか決めるために「考える」とは。できれば、「時間をかけて揺らしたい」。同じ一つのことを、いろんなタイミングで、手で重さを計るようなイメージで、揺らしてみたい。「いまはどう感じるかな」「いまはどうかな」と、いろんなシチュエーションでいろんな角度で感じてみたい。そうやって「感じる」をたくさん積み重ねると、自分にとってのそのものの適切な重さがわかってくるような気がする。そうなって初めて、「ではこうしよう」。そのように、答えを出したい。
とはいえ、「考える」は決めるためだけに使うものではない気がする。長期的に見れば、やはり、それによって何かを決めているのかもしれないけれど、心に浮かんだ疑問、疑問というほどにも形を成していないようなフワフワしたものをも、パッと捨ててしまわずに、自分の中に温めておく、という役割も大いにあるのではないか。それがなんの役に立つか。長い時間をかけて価値観、好き嫌い、より自分らしく、またより良い人間となる※ための「感じる」を育んでいるのではないだろうか。それらはまた何かを「決める」ときの土台を作っている。
※これが私の人生のテーマなのかもしれないとふと思った。
そして私は考える。「文章を書く」は何だろう。私にとっての何だろう。
それはきっと、「感じる」を受け止めて、「考える」につなげるためのトンネル。「考える」が豊かになると、今度は、「感じる」も玉虫色になる。トンネルから思わぬ言葉、もはや言葉を超えて触知するような幻のような言葉が生まれる。そんな夢を見る。
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