梅雨から夏へ
夕方から夜へ
出掛ける
なんとかもっていた雨がパラパラし
パラパラと花火があがっている
傾いた空は低い
誰かを思うとすぐに雲にあたって落ちてくる
それでこんなにどんよりしているのか
歩くだけでどんどん暮れてくる
地面は濡れて
街道を走る車のライトで
色が変わる
ネオンテトラポット
角の家のくもりガラスに
人の形の影が一回転する
どんな諦めがその背中を押したのか
おばけじみた重さでかぶさってくる
顔ほどの大きさの葉が
風にそよいで投げかける気まぐれな分身
信号に停まった軽トラの運転手が
水筒を片手に薬を口に放りこんだ
青い路上で踊り続ける女の子
誰も気に留めない
誰も気に留めないことを気にも留めない
シルエットが際立つ日
一日の思いの中の大通りを
足長おじさんのように
立ち去った影があった
夕方から夜へ
出掛ける
なんとかもっていた雨がパラパラし
パラパラと花火があがっている
傾いた空は低い
誰かを思うとすぐに雲にあたって落ちてくる
それでこんなにどんよりしているのか
歩くだけでどんどん暮れてくる
地面は濡れて
街道を走る車のライトで
色が変わる
ネオンテトラポット
角の家のくもりガラスに
人の形の影が一回転する
どんな諦めがその背中を押したのか
おばけじみた重さでかぶさってくる
顔ほどの大きさの葉が
風にそよいで投げかける気まぐれな分身
信号に停まった軽トラの運転手が
水筒を片手に薬を口に放りこんだ
青い路上で踊り続ける女の子
誰も気に留めない
誰も気に留めないことを気にも留めない
シルエットが際立つ日
一日の思いの中の大通りを
足長おじさんのように
立ち去った影があった