詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

2018年09月11日 | 
わすれてしまう
かすれてしまう声

顔は覚えているけれど
声を思い出せなくなってしまったの
と悲しそうに

記憶という不確かな液体が
時とともに流れていってしまう

空洞によって
形のない空気によって
わたしの耳に届く
ないことによって生まれてくる声

ふるえるふるえる

どうやって失われたかもわからない
もともと物ではなかったのに
なぜあなたはそこにいたのでしょう
なぜあなたはそこにいないのでしょう

つかめないものをたよりに
ひとは生きている
いつでもすぐそばにあるのだと思って

コメント
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