こんにちは!
ボーナスもまともな給料も一度も貰ったことのない宇宙人店主エーコです!
大学卒業後すぐに社長業の修行として石川青果へ、いや、正確には石川青果の経営を任されていた田吾作主人のもとへ転がり込んだ私。
その後3年目にして石川青果を継承したので名前だけは一応は社長になりました。
でも世間でいう所のボーナスなど一度も目にすることはありませんでした。
それどころか石川青果に就職した訳ではなく田吾作主人の運営するアイデアマネージメントへ弟子入りしたので当然石川青果からは給料は出ません。
ただ自営業主として田吾作さんの仕事の下請けを回してもらっていたので何とか生活できてました。
ですが、石川青果を承継したのでこちらも当然カット。
自由業とは聞こえは良いですが全く自由など無いのが実情ではないでしょうか?
それでも経営を始めて1年半も過ぎ、徐々にお得意様からのリピートが多くなりました。
実店舗として「通り抜けお買い物カフェバー洗濯船」を運営し始めてからは日々たくさんのお客様に喜んでもらえるようにもなりつつあります。
「これをしたからいくらになる。」という発想を完全に捨てきるまでが本当の意味で修行なのだと最近ようやく感じ始めました。
「感動を提供できているか?」
いつも田吾作さんに問いかけられてましたがまるで聞く耳を持ってなかったような気がします。
「商売ての感動とお金のブツブツ交換なんだよ。」
「感動といってもお客様も千差万別じゃないですか?」
「馬鹿だな。自分が感動するかどうかを基準にするんだよ。いくら良くしてやっても文句しか言わない奴もいるんだ。客といっても自分と価値観が違い過ぎれば取引は続かないんだから気にしなくて良いんだよ。問題は自分自身に嘘をついてるかどうかが重要なんだよ。」
「自分自身に嘘をつく?」
「金になるからとか面倒くさいからとか考えて『ここまでしてもらったら感動するよな』という自分の声を無視することだよ。」
「そっか!私の場合『ご飯3杯お代わり出来たら感動する』と感じればお客様にもお代わり3杯出せば良いのですね!?」
「ちょっと待てぇい!普通の人の感覚を日ごろから観察しておけよ!ご飯3杯も出されたら人によっては拷問だろ!」
「う~ん、難しいですね、感動してもらうのって・・・」
「色んなシーンで自分が感動した瞬間を日記やメモに残しておくんだよ。ついでに他人が感動してるのを見たらそれも記録しておくんだ。」
「そうか!記録を残せば記憶にも残りますね!!」
「大体成功する人はかなりのメモ魔が多いらしいぞ。」
「よし!これで成功したも同然ですね!!」
「気が早いよ。何をどう記録するのか、質も重要なんだぞ?」
「で、どうすれば質が高い記録になるのですか?」
「今までの学習会で散々教えて来たはずだぞ、このボケナス!」
「え~、そんな事言ってましたか?この際ボーナスだと思って教えてくださいよ~!」
結局これ以上は教えて貰えませんでした。
質の高い記録の付け方かぁ。
問題山積みですね。('ω')?