リストラの悲哀

元外資系金融マンの悲哀
「あんな高給が長く続くわけがないと思っていた」
SPA!
2014年2月4日 09時02分
(2014年2月4日 09時10分 更新)


「あんな高給は長くは続かない。もとの年収300万円時代に戻っただけ」と山下さん

一時は高額すぎる年収が批判の的になった外資系金融。
山下和之さん（30代・仮名）はクビになったばかりだ。

「最初に入社したのは’90年代後半の就職氷河期で、
小さなシステム会社。そこで
SEとして働いていたのですが、米系投資銀行で働く留学時代の友人に
『人材を募集してたら教えて』と声をかけておいたら、
たまたま株の売買システムのフロアサポート業務で空きがでたんです。
年収300万円のしがないSEから800万円になりました。
最高で1500万円もらった年もありましたね」

さらに’06年には「トレーダーやらないか？」と
フロアのボスに声をかけられ、
たまたま外資系トレーダーに転身。

「エグゼキューション・トレーダーといって、
顧客からの売買注文を受けて執行するトレード業務に就きました。
数百万円から数億円の注文を100件ほど同時に処理する職人。
1銘柄で100億円の注文を受けたこともありますよ」

我が世の春を謳歌していたが、リーマン・ショックの影響で
山下さんは’12年にリストラの対象に。

「実質的なクビですね。
トレーダーといっても執行するだけで、『ミスなくやって当然』と見られる仕事。
人の役に立っている気がしなくて、つまらなかった」

「ガレージ付の家に住みたいね」と妻と話し、在職中に都内一等地に一軒家を購入。
今、山下さんはコンサルティングを、妻はガレージで雑貨製作などをしているという。
外資系金融で働いていた頃と比べると
だいぶ生活水準が落ちたと思われるが？

「もともとあんな高給が長く続くわけがないと思っていましたから。
外資で働く前の年収300万円時代に戻っただけ。
多少の貯蓄もあるし、今は住宅ローンを返しながら、
食に困らない程度に生活できれば十分幸せですよ」

週刊SPA！2/4発売号では「［流行企業］転職組の今」という特集を組んでいる。
成長産業に転職した人びとが「勝ち／負け」を自己申告。
転職を考える方はぜひご一読を。　
＜取材・文／週刊SPA！編集部＞

http://www.excite.co.jp/News/column_g/20140204/Spa_20140204_00577854.html

大丸札幌店の売上高、丸井三越を初めて上回る

大丸札幌店の売上高、丸井三越を初めて上回る　
１月、セール時期の違い影響
（02/04 07:00）
　
大丸札幌店の１月売上高（速報値）が、
丸井今井札幌本店と札幌三越を擁する札幌丸井三越を上回ったことが３日分かった。
２０１１年４月の丸井三越発足以来、
単月の売上高で大丸が上回るのは初めて。ただ、
２月以降は再び丸井三越がリードするとみられる。


写真：大丸札幌店

大丸を運営するＪ・フロントリテイリング（東京）と、
丸井三越の親会社三越伊勢丹ホールディングス（ＨＤ、東京）が同日、
１月売上高の前年同月比増減率を速報値として公表し、
これを基に北海道新聞が売上高を算出した。

それによると、５・１％増となった大丸の売上高は５６億８千万円前後、
１・７％増の丸井三越は５６億円前後。
確定値は後日公表されるが、誤差は通常数百万円程度のため、
大丸が丸井三越を抜いたのは確実とみられる。


写真：札幌三越

１月はもともと両者の売上高が接近しやすい傾向にあった。
上旬から冬物のクリアランスセールを実施して売上高を伸ばす大丸に対し、
早期の品切れを避けたい三越伊勢丹ＨＤは商品の通常販売期間をより長く設定し、
中旬からセールを開始するためだ。
今年は丸井三越が一部施設を建て替えのため閉鎖したことなどから、
大丸が抜き去ったとみられる。

＜北海道新聞２月４日朝刊掲載＞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/519045.html