3桁のかけ算も一瞬!
検算の必殺ワザ「九去法」を使いこなす
09月13日 10:21
プレジデントオンライン
PRESIDENT 2015年6月15日号 掲載
唐突だが、「399×499=199,201」の計算ははたして正しいか、間違いか──。
電卓を使わず、5秒以内に答えてみていただきたい。
きっと「そんなのムリ」と思う人が大半だろう。
逆に、ヤマ勘ではなく、5秒できちんと答えられれば、
「数字に強い人」と見なされること間違いなしである。
実はこの問題、誰にでも簡単に検算できる。
それには「九去法」という検算法を使う。
九去法とは、文字どおり「9を取り去る方法」だ。
これをマスターすれば、たとえば部下から提出された書類の数字を見て、
パッと計算ミスを指摘できるようにもなる。
確実にあなたの株は上がるだろう。
九去法は足し算、引き算、かけ算、割り算で、少しずつやり方が違うが、
ここではその威力を最も発揮するかけ算で説明する。
図:9を取り去る方法
図にある「399×499=199,201」が正しいか、
間違っているかを検算してみよう。
まず左辺の数字から「9」を取り去ると
「3」と「4」が残り、「3×4=12」となる。
この数字を最終的に1ケタになるまで、各ケタを足し算していく。
12の10の位の「1」と、1の位の「2」を足し「1+2=3」となる。
一方、右辺の数字からも「9」を取り去り、
残りをすべて足せば「1+2+0+1=4」となる。
最終的に残ったこの左辺と右辺の数字を比べ、
「3≠4」なので「399×499=199,201」は
間違いであるという答えが導き出せる。
たったこれだけのことだ。
慣れれば5秒でできるようになる。
九去法は9を含まない数字でも使える。
たとえば「1,726×125=218,750」の正誤を判断する場合は
どうするか。まず、左辺と右辺ともに足して9になるものを消していく。
左辺の「1,726」は「7」と「2」を足すと9なので消す。
残りの「1」と「6」を足して「1+6=7」となる。
「125」はどれも9にならないので、
そのまますべてを足して「1+2+5=8」。
そして「7×8=56」となるが、
56に9はないので、このまま「5」と「6」を足して「11」。
これを1ケタにするために各ケタを足せば「1+1=2」となる。
一方、右辺の「218,750」は「2と7」「1と8」を足すと9になるので消す。
残りは5と0なのだから、「5+0=5」。
この結果、「2≠5」であるから、
「1,726×125=218,750」は
間違いということになる。
このように九去法は、「9」と「足して9になる数字」を
どんどん消していけばいいという簡単な方法なのだ。
ここで使う計算は、小学生レベルのものである。
要は九去法を知っているか否かだけの差で、
あなたは「数字に強い人」に変身できるというわけだ。
ちなみに、どうしてそうなるかを説明しようとすると、
少し難しいので省略する。
家で子どもの勉強を手伝っているときに、
気分転換で話題に出せば、「お父さんスゴい!」となること請け合いだ。
奥さんもあなたを見直してくれるだろう。
(志進ゼミナール 塾長 小杉拓也 構成=田之上 信)
http://news.goo.ne.jp/article/president/bizskills/president_16180.html?page=1
検算の必殺ワザ「九去法」を使いこなす
09月13日 10:21
プレジデントオンライン
PRESIDENT 2015年6月15日号 掲載
唐突だが、「399×499=199,201」の計算ははたして正しいか、間違いか──。
電卓を使わず、5秒以内に答えてみていただきたい。
きっと「そんなのムリ」と思う人が大半だろう。
逆に、ヤマ勘ではなく、5秒できちんと答えられれば、
「数字に強い人」と見なされること間違いなしである。
実はこの問題、誰にでも簡単に検算できる。
それには「九去法」という検算法を使う。
九去法とは、文字どおり「9を取り去る方法」だ。
これをマスターすれば、たとえば部下から提出された書類の数字を見て、
パッと計算ミスを指摘できるようにもなる。
確実にあなたの株は上がるだろう。
九去法は足し算、引き算、かけ算、割り算で、少しずつやり方が違うが、
ここではその威力を最も発揮するかけ算で説明する。
図:9を取り去る方法
図にある「399×499=199,201」が正しいか、
間違っているかを検算してみよう。
まず左辺の数字から「9」を取り去ると
「3」と「4」が残り、「3×4=12」となる。
この数字を最終的に1ケタになるまで、各ケタを足し算していく。
12の10の位の「1」と、1の位の「2」を足し「1+2=3」となる。
一方、右辺の数字からも「9」を取り去り、
残りをすべて足せば「1+2+0+1=4」となる。
最終的に残ったこの左辺と右辺の数字を比べ、
「3≠4」なので「399×499=199,201」は
間違いであるという答えが導き出せる。
たったこれだけのことだ。
慣れれば5秒でできるようになる。
九去法は9を含まない数字でも使える。
たとえば「1,726×125=218,750」の正誤を判断する場合は
どうするか。まず、左辺と右辺ともに足して9になるものを消していく。
左辺の「1,726」は「7」と「2」を足すと9なので消す。
残りの「1」と「6」を足して「1+6=7」となる。
「125」はどれも9にならないので、
そのまますべてを足して「1+2+5=8」。
そして「7×8=56」となるが、
56に9はないので、このまま「5」と「6」を足して「11」。
これを1ケタにするために各ケタを足せば「1+1=2」となる。
一方、右辺の「218,750」は「2と7」「1と8」を足すと9になるので消す。
残りは5と0なのだから、「5+0=5」。
この結果、「2≠5」であるから、
「1,726×125=218,750」は
間違いということになる。
このように九去法は、「9」と「足して9になる数字」を
どんどん消していけばいいという簡単な方法なのだ。
ここで使う計算は、小学生レベルのものである。
要は九去法を知っているか否かだけの差で、
あなたは「数字に強い人」に変身できるというわけだ。
ちなみに、どうしてそうなるかを説明しようとすると、
少し難しいので省略する。
家で子どもの勉強を手伝っているときに、
気分転換で話題に出せば、「お父さんスゴい!」となること請け合いだ。
奥さんもあなたを見直してくれるだろう。
(志進ゼミナール 塾長 小杉拓也 構成=田之上 信)
http://news.goo.ne.jp/article/president/bizskills/president_16180.html?page=1