これね、何度も紹介してるけど、ベストバージョンだと思う。
原語歌詞はこうなります(ところどころに訳を書いときました)
This is a man who thinks with his heart
His heart is not always wise
This is a man who stumbles and falls
But this is a man who tries
This is a man you'll forgive and forgive どこまでも陛下を許して受け入れてあげるの
And help and protect, as long as you live 生きているかぎり、助けてお守りするわ
He will not always say
What you would have him say
But now and then he'll say something wonderful
The thoughtless things he'll do will hurt and worry you
Then all at once he'll do somethig wonderful
He has a thousand dreams that won't come true 陛下は幾千もの見果てぬ夢をお持ちです
You know that he believes in them, 陛下はそれを信じている
and that's enough for you それだけでいいでしょ
You'll always go along いつもおそばにいてさしあげるわ
Defend him when he's wrong お立場が悪くなったときにはお守りするの
And tell him when he's strong そして前向きなお気持ちになってるときには
He is wonderful 素晴らしいと言ってあげるの
He'll always need your love 陛下にはいつも愛がいるのよ
And so he'll get your love だから愛してさしあげるの
A man who needs your love can be wonderful 愛が必要なお方、きっと素晴らしいお方になるのよ
サムシングワンダフル、王妃とクララホムの会話、サムシングワンダフルリプリーズという流れ。
アンナに対して歌ってるけど、ここの「you」はアンナのことじゃないよ(「あなた」ではない)。
歌はチャン王妃の王様に対する気持ちを歌ってるので、「you」は総称的に使っているんだ。
まったく欠点がない王様ではないけれども、それでも王様を助け支え続ける。
王妃が献身的な姿を見せる印象に残る名シーンになっている。
「このことだけはおわかりになってない」のあとにリプリーズで歌うところで、
まったく同じではなく"She'll always go along"と変わってるのがわかるかな。
アンナに王様の支えになってもらいたい、アンナにも王様への愛を求めている。
「このこと」。チャン王妃は王様のアンナへの思いがわかってるんだね。
上の動画ではクララホムとの会話で"That also will be true"と言って
アンナの王様に対する気持ちの変化にも気づいているという内容になっている。
Something Wonderful、直訳すると「何か素晴らしいこと」になるね。
でも、wonderful=素晴らしいだし、something=素晴らしいという意味でも使うよね。
その違いはsomethingの素晴らしいは、「なんかいい」というようなニュアンスになる。
Is she somethin'?(彼女イケてない?)というようなときの使い方でよく使われる。
同じような意味合いの言葉を重ねて強調してるんだ。
だから、わざわざ訳さず「サムシング・ワンダフル」のままにしてあるんだ。
今日の1枚。"The King and I" 2000 London Cast Recording
アンナはエレイン・ページが歌っている。
「アンクルトムの小屋」のロング・バージョンが入ってる。