オペラやミュージカルなどの舞台観賞が私の趣味なんですわ。
ミュージカルはそこそこ好きといった程度で、たま~にしか見に行かないですけどね。
なんでも好きかというとそうでもなく、ブロードウェイ・クラシックが私の専門。
たとえば、「王様と私」とか「マイフェアレディ」や「ウェストサイド」などの古い作品。
たまにしか行かないのは国内のミュージカルは見に行ってもがっかりすることのほうが多いから。
そんななかで私を満足させてくれるレベルの上演を続けているプロダクションがあります。
それが富山市のオーバードホールが制作している「名作ミュージカルシリーズ」なのであります。
これまでに「回転木馬」「ハロー・ドーリー」「ミー&マイガール」を上演しています。
そろそろ来年のオーバードホールの新作プランが出てる頃かなとサイトを見たら、
快挙!ミュージカル「ハロー・ドーリー!」が2013年 ミュージカル・ベストテンで第2位!
とのトピックスが出てました。ああ、やっぱりそうだろうなとの印象。
ミュージカル専門誌「ミュージカル」が発表した2013年ベストテンで
昨年の同ホール制作の「ハロー・ドーリー」が作品部門で第2位に
そして、女優部門で主役のドーリー・リーヴァイを演じた剣幸が第1位に選出されたとのこと。
私はミュージカルにはまってるわけではないから、こんなランキングがあることも知りませんでしたわ。
2013/8/18富山オーバードホールにて観劇
作品部門ベスト10は次の通り。選考対象は首都圏で上演された作品。
1位 レ・ミゼラブル(東宝)
2位 ハロー・ドーリー(富山オーバードホール)
3位 100万回生きたねこ(ホリプロ)
4位 リトルマーメード(四季)
5位 モンテ・クリスト伯(東宝)
6位 ネクスト・トゥ・ノーマル(東宝)
7位 南太平洋(宝塚)
8位 二都物語(東宝)
9位 スクルージ クリスマルキャロル(ホリプロ)
10位 月雲の皇子(宝塚)
何百ものタイトルが上演されるなかで地方発の作品がランクされるのは快挙と言えるのではないかな。
1位のレミゼはもともとミュージカル史上最高の作品とされているものだし(それは否定しない。私は好きではないが)、
新演出といえども今までロングランを続けていた作品でもあるし、それに昨年は多くの賞を受賞した映画版も公開された
というレミゼバブルもあっただろう。
私は実質的な第1位は国内初演で最初から作品を作り始めたとも言える「ハロー・ドーリー」であろうと私は思っている。
ちなみに、はいだしょうこさん出演の「王様と私」は圏外である。再演の扱いで選考外だったのかもしれないけど、
いくら元の作品がよくてもあのような演出ではレミゼなどには対抗できはしない。
実は私も昨年に私が見たベストパフォーマンスを取り上げている。
2013/9/18記事→
http://blog.goo.ne.jp/mistersnow/e/db9a053d3f1d9928d4c93fdf2dfcc1b2
私は作品、女優ともに「ハロー・ドーリー」を2013年のベストにした。
早くも9月に取り上げたのは、富山でこれを見た時点でこれを超えるものはないだろうと確信したから。
このベストテンのランキングは批評家の採点によるものだが、
観客レベルの評価で「ハロー・ドーリー」をナンバーワンにしていたのはおそらく私くらいだったであろう。
私が高い評価をした「南太平洋」も宝塚作品としては最上位にランクされた。
駄目出しした「メリリー」は18位、「マイフェアレディ」は圏外であった。
なお、私が前年に好評した「ダディロングレッグス」は2012年のベストテンの第1位だったそうである。
いえ、私は怪しいおじさんであるけれども、舞台を見る眼は確かだよと自慢したいだけですよ。
そして、私がはいだしょうこさんのステージパフォーマンスを高く評価してるのも、
ただ単に、のぼせ上がってるからだけではないということ。そこんとこわかってくれるかな。
オーバードの新作は来年3月上演のこれだ。
おお!オスカー・ハマースタイン2世の名作をやっちゃいますか。
おそらくこれも日本初演じゃないかな。今度も剣幸は凄いんだろうな。
上の画像は予習をしたい方のための私のオススメのCD。1994年のワールドプレミアキャストCD。
これぞアメリカン・クラシック。"Can't Help Lovin' Dat Man"
"Ol' Man River"(オールマン・リバー)。
オールドマン・リバーとはミシシッピ川のこと。
この歌を聴けばわかるように、この作品は人種的偏見の問題を扱っているんですね。
何も語ることもなくただ悠然と流れるミシシッピとショウボートが物語の舞台となる。
これを見終わったとき、ミシシッピは我々に本当に大切なことを教えてくれるであろう。