バスツアーのつづきです。
バスは葛城市の當麻(たいま)というところに着きました。
次に行く石光寺は観光バスが駐車できないそうで、「道の駅」から歩くことになりました。
旗を持った添乗のお姉さんのあとに付いて行きます。バスツアーらしくていいですね。
10分ほど歩いて到着。関西花の寺20番「石光寺(染め寺)」。
ここは浄土宗のお寺。巡礼ツアーで浄土宗のお寺は珍しいですね。
本堂でお勤めと住職の法話がありました。ここの住職は話好きのようで話が長かったわ(40分)。
ちょうど五木寛之「親鸞」を読み始めたところで、
そろそろ法然が出てきそうなので浄土宗のお坊さんのお話は興味深かったです。
境内全体が庭のようになってました。予定の時間がなくなったのでざっと見るだけとなりました。
中将姫の伝説が残るお寺でもあります。
曼荼羅を織るのに蓮糸を染めたと伝わる染め井と糸掛け桜。
中将姫のお話自体は浄土教の布教のための説話なんでしょうけどね。
よく整備されていてとてもきれいな境内でした。牡丹の花で有名なんだそうです。
与謝野晶子の歌碑がありました。
「初春や當麻の寺へ文かけば奈良の都に住むここちする」
与謝野鉄幹のもありました。
時雨ふる日はおもひいづ
當麻の里の染寺に
ひともと枯れし柳の木
京の禁裡の廣前に
ぬれて踏みける銀杏の葉
(柳の木は糸掛け桜を枝垂桜とみてのことでしょうな。また昔から雨に柳はセットであります)
最後は大阪府南部の河内長野市の関西花の寺25番「観心寺」です。
ここは金剛山の登山口に向かうバス路線の途中にあるので昨年からいつか行こうと思ってたところです。
門前には立派な楠公像があります。これはかっこいい。楠公ゆかりの寺でもあります。
(楠公(なんこう)というのは楠木正成のことですよ。菅原道真を菅公(かんこう)と呼ぶのと同じ)
山門からまっすぐに続く石段を登ると本堂です。ここは大きなお寺ですよ。
でも、もう4時を回ってるんですよね。ここもあまり見る時間はなさそう。
国宝の本堂。本尊は観音さまで新西国三十三所観音霊場の札所にもなっています。
法話を聞いたあと、自由に境内を見て回るのですが、やっぱり時間が足りなかったねえ。
五木寛之「百寺巡礼」にも観心寺が出てきます。
国宝の観音像が全国的に知られていて、氏は官能的で妖艶と表現していますね。
観音像は秘仏で普段は見れませんが、4月に二日間だけ開帳されるとのこと。
この日は境内もゆっくり見ることができなかったので、それに合わせてもう一度行きたいと思います。
ここは梅園が有名なんです。
今年はだいぶ開花が遅れてるそうです。五分咲きくらいでした。
これにて、季節の花を愛で心の安らぎを得る旅「関西花の寺」の1回目は終了。
ツアーでもらった関西花の寺オフィシャル朱印帳、「心華帖(しんげちょう)」。お寺で買うと千円。
お寺に咲いてる花は季節が過ぎれば散り枯れてしまうが、心の中に咲かせた花は枯れることはない。
これにお寺でいただいたご朱印をぺたぺた貼り付けていきます。
こんなのもあります。花札ではありませんよ。
「花守り」と言います。とてもきれいで、全部集めたいです。専用ファイルが欲しいですね。
ツアーは毎月続きます。途中でやめるわけにはいかないでしょう。
まんまと旅行会社の思惑にはまったしまった私でした。(四国八十八だけは手を出すまいぞ)