ごちそうさま

ある日、夕飯を娘と夫が作ってくれました。
私が好きだからと、なんども作ってくれるので、
夫のラタトゥーユもだんだん堂に入ってきて
すごくおいしくなりました。

娘はすごいぶつぶつ文句を言いながらモッツァレラと
トマトを切っていましたが、切りにくいから！といって
父親の大事にしている刺身包丁を使わせろと要求しています。＾＾；

仕方がないなぁと言われ、刺身包丁でモッツァレラを真剣に
切る娘。
ご褒美に自分の大好きなスモークサーモンのサラダを
一緒に作っていました。

実家から新婚生活に入った彼は、家で料理も皿洗いもした
ことはなかったそうです。
私が料理をするのを毎日見て覚えたり、私の不規則な交代
勤務のために自分の食事を作るようになって料理の楽しさを
覚えたようです。

上の子供たちが小学校の生活科の授業をする1年生のときに、
私は家で寝たきりに近い安静状態でした。

「家事をする人」という振り分けカードを作る授業で

料理・・おとうさん
皿洗い・おとうさん
洗濯・・おとうさん
掃除・・おとうさん

と書いて提出し〔本当だけど〕先生にお母さんは何をするの？
と聞かれ、みんなの前で

「毎日寝ています！」

と元気に答えたそうです。おいおい・・・

確かにね、そうだけど。病気だと思わなかったらしいです。
だから次男の将来の夢はこの頃

「専業主婦」

でした。理由は、毎日寝ていられるから。おいおい・・・
本気だから怖いです。

今となっては、男は誰でも食事を作れるようになった我が家。
あとはまだ母親が長期入院をする経験をしていないために
「切る」以外に何も出来ないあの娘を何とかしなくては・・・