MRI...
閉所恐怖症でできなかった…
40歳から申し込めるということで早速申し込んだら早速当たって、初めてのことにとてもはりきっていたのに。
午後年休を取って「脳ドックに行ってきまーす!」と少し楽しみなくらいに帰宅して、お化粧落としてすっぴんで病院へ。検査着に着替えて待ち時間に読むための文庫本を持ってヨユーで待っていたのに。
わたしの番になって連れて行かれたMRIのある部屋のドアが銀色に光って金庫みたいに頑丈になっててヤバい気配に気づいてしまった。
閉所恐怖症=狭い場所や出口を塞がれるなど閉じ込められる感がとても苦手。
さらにMRIの機械を見て一気に不安になってきたのでいろいろ質問してみた。MRIとは聞いてたけど、まさか20〜30分も変な音(宇宙&工事現場)のするとても狭いトンネルの中に微動だにできない状態で放置されるなんて思っていなかったので、一気にドキドキ。MRIは狭いかもとは思ったけど、CTくらいパッパッと撮って終わるかと思ってた。
でもせっかく申し込んだしがんばってみようと心を決め、頭のセット。耳栓をして所定の場所に頭をセットしたら、頭が微動だにしないように両耳の横にギューギューにパッドを詰められた。頭の固定が完了したら顔の前にアメフトのマスク的な網状のカバーをかけられてさらなる閉塞感。「もう目をつぶるしかない」と思って目をつぶってその後の作業を待った。お兄さんが緊急ボタンをお腹の上において、大声で「深呼吸も足を動かすのもやめてくださいねー!!」と叫んでいるのが聞こえた。目を閉じているからお兄さんがどこにいるかはわからなかったけど、ウィーンと動く感じがして目の前が急に暗くなったので、うっかり目を開けてしまった。すでに機械の中に押し込まれていて一気にバクバク心拍数が上がって怖くなっちゃった。すぐそこにお兄さんがいるのかわからないけど、「すいませーーーん!!」と叫んでみた。反応なし。それですっかりパニック状態。怖くて怖くて汗かいて息が苦しくなって逃げ出したくて緊急ブザーを押した。
「怖くなってしまいました…(涙)」と伝えて、キャンセルするか聞かれたけど、がんばりたかったので、トイレに行ってお茶飲んで、再チャレンジさせてもらうことにした。
再チャレンジに際して「次は早めに目をつぶって絶対目を開けない!閉所恐怖症は気のせいなんだから!最初は怖くても次第に落ち着くはず!」と言い聞かせた。
ダメでした。
わたしが検査がまだ始まってないと思ってモゾモゾと動いていたので、お兄さんが検査室に入ってきて「今みたいに動くのもだめなのでー!」と大きな声で(わたしが耳栓をしているから)言った。がんばろうと思ったけど、いったんストップしたらもう気持ちが切れてしまって涙が出てきたので、
「ごめんなさい、やめます…」
検査着着て事前の身体測定や血圧測定もあったし、ここまでやってもらってできなかったのは自分のせいだからお金はもちろん支払うつもりだったけど、「キャンセルということで料金はいただきません」と言われた。
とても情けなくて泣きながら帰宅。
とぼとぼ歩きながら「MRI 怖い」「閉所恐怖症 克服」と検索。
そういう人は多いみたいで、閉塞感を感じにくいドーナツ(オープン)型のMRIが開発されていたり、閉所恐怖症に配慮した手順で検査してくれたりすることもあるみたい。そういうとこをいつか探して受診することにします。
しばらく脳に異常が起きませんように…
以上、初挑戦の脳ドックに完敗した話でした。