割合が、どういうものなのかが分かれば学力の向上は、目に見えてアップします。
学校側にお聞きしましても、「割合」の指導は難しいとおっしゃいます。そこでシンプルに割合とはどういうものかを簡単に説明していきます。
割合とは
2数の数量関係を比べて、割合の基準値「1」に対して 大>小関係を数値で表す事が第1の目的となります。
その表し方として
1.整数であらわすこと 例 1・5・14・120などいろいろ
2.小数で表すこと 例 0.2 12.8 5.004などいろいろ
3.分数で表すこと 例 真分数・仮分数・帯分数
4.歩合で表すこと 例 10割・3割5分9厘などいろいろ
5 百分率であらわすこと 例 25%・0.24%・200%などいろいろ
この他に、「倍」で表すこともあります。
割合は、2数の数量関係を表すということで、実は(中学で習う関数の入り口)でもあります。
関数というものは、基礎としてすでに小学2年生の九九学習から始まっているのです。
例えば、6年生では「比例」「反比例」の計算式で次のようなものがありますね!
y=決まった数× X
y=決まった数÷ X を習っています。
これは紛れもない九九そのものです。
例えば、・・の段とかがあります。 6の段を書いてみましょう。
6X1=が6
6X2=12
6X3=18
6X4=24
6X5=30 というように 6の段は最初の数はすべて6と書かれています。
これが、1あたり量で「決まった数」の事なんです。
決まった数に、1・2・3・4・5と掛ける事で答えの数が変化を起こします。
6という基の数を6・12・18・24・30と変化させている1・2・3・4・
5が「割合」というのです。
割合・関数という学習は、知らないままに進んでしまっているのかも分かりませんが
小学2年生の九九学習からつながっていると知ると、たかが九九とは言っておれません
されど九九です。
適切な時期に出来るだけ早く九九暗唱と共に、意味理解と使い方についての工夫が是
非とも必要なんですよと強く主張したいと思います。
九九の早口競争を指導するならば、その時間を意味理解の方に費やすべきだと思いま
す。
難しいことは言いません。
九九の答えは何故増えるのですか?
それは、「割合」の数を増やせば答えの数が割合通り増えるからです。
割合通り増えるということは、比であって九九は比も同時に学習している事に気付か
ねばなりません。
たったこの数行で割合という言葉の意味が掴めたのではないでしょうか。
「割合」「関数」という言葉のアレルギーに対処するには、正しい理解と早い内か
ら慣れ親しむという発想が大きな力となるはずです。日本の教育ではこの面において
少しばかり物足りなさがあります。
九九学習から「比べる事」を覚える。
やがて比べる事から発展して(+)(ー)の符号計算を経て関数理解へと結びついて
苦手意識は改善されます。
基本ほど大事なものはありません。
「式の型」は出来ない子から出来る子に変えられる重要な指導法と言えます。
既に投稿している中で説明をしていますので、それを参考にしてください。
1あたり量を使った「基準作り」が、速さの問題・縮尺問題・換算問題ほか
多用途に広がりを見せますので、大切に考えて下さい。単位はおろそかにしない
ようにお願いします。