速さX時間=きょり(道のり)・・・・・ は じ き
もとの量X割合=くらべる量 ・・・・ く も わ など
これを使った指導は、丸暗記的になって割合の本質とか
立式の成り立ちとか式の仕組み等の指導が疎かになる恐れ
があると同時に、転校生の中では「こんなの初めて聞きます」
といった場合があり、そういった生徒達を混乱に陥れている
事実があって危惧しています。
危惧するだけでは、何の進歩もありませんのでそれに対する
対案と言いますか「はじき」「くもわ」を使わなくとも「割合の本質」
を突いた上により簡便な指導法はないものかと探しておりました。
転校生に「こんなの初めて聞きます」 と言わせるようでは多分
教材あるいは指導法に問題があるはずです。
比べる量÷もとの量=わりあい ・・・啓林館ほか
比べられる量÷もとの量=わりあい ・・・東京書籍ほか
「比べる」を使った生徒が引っ越し先で
「比べられる」を目にすれば同じ意味と解釈できるなら
いいのですが、これがもとで迷いが生じて理解の妨げに
なるのでは生徒が可愛そうです。
「は じ き」 「く も わ」 もそうです。
はじき・くもわ を教える学校・使わない学校が現にあります
どうでしょうか。
いずれも統一して使うのならば問題はないと思います。
そこで、こうした事を防ぐには「割合の本質」に即した
全国共通の指導法を確立する必要があります。
その部分の研究一考察が、今回のブログ投稿です。
それは、カルタ風立式教具です。
生徒達は、単位のつけ方(行き先)が
理解出来ないで困っているのに目を
つけて製作致しました。
子供でも簡単に作れます。ボール紙を使います。
7cm角に切ったボール紙に「本」 「個」 「kg」
と言った単位を出来るだけたくさん作らせます。
それを、 X = の型を作って
おいて単位の付く決まりを「ゲーム的」に遊ばせるのです。
ついでに、その時「割合」を説明します。
100%近くの生徒が分かるようになります。いちころです。
あとは、指導者のアイデア次第で教具として広がりを
見ることになります。
完成までに半年ほど掛かりましたが、作るのには
アッと言う間の2時間ほどでした。