文章題の基礎といえば式作りまでの準備部分を指します。
今回は、順を追って分かりやすく説明しますから、プリントアウトして保存の上、機会を見て
適宜勉強をして下さい。
文章題は式作りさえ出来れば大丈夫なんだけど!
そうなんですね!この式作りが子供たちにとって難題でなんです。式を書いても逆に書いてしまって合わない(特に単位)とか、
関係のない数値・単位を拾って来るとか、基礎理解が不十分なために起こる現象が多いですね。
それでは説明に入ります。
はじめに数値と単位
算数では「単位」が非常に重要です。 テストプリントの答案を見ても単位をつけないでいる・その為に間違いを誘発している
ケースが見受けられます。また、単位の付け方に習熟していない為、正しい式作りに到達できないケースもよく見られます。
では、しっかりとお読み下さい。
単位は決められた所(正しい位置がありますので)に決めて式作りをします。
数値は後から付いてきますので、先に「単位」の理解を優先です。
正しい式作りが出来るようになると100%近くの確率でテストにおいて100点を取れます。(計算違いを
防げればの話ですが?)又、数値(数量)を先にどこに書くんだろうと考える方は、難しくしてしまいます。
掛け算式の意味から覚えましょう。
NO、1 掛け算式にはその部分の役割があって「名称」が付いています。A・B・Cの名称だけは覚えましょう。
A B C
もとの量 × 割合 = 答え(比べる量と言う)
NO、2 NO、1の掛け算式の名称を使って、「分数」にすると
答え / もとの量 となりますね。
九九もそうなんですが、次のように読むことができます。
4 × 7= 28 を 28 / 4 =7 となって 「割合」が 7と出ます。
NO、3 文章題は、 A × B = C という形があって
Aを知りたい時・・・割り算
Bを知りたい時・・・割り算
Cを知りたい時・・・掛け算 の3種類だけですよね!
NO、4 暗記しているであろう「九九」を、少しばかり掘り下げて意味をつかみましょう
2のだん 3のだん 4のだん と進めて例えば 5のだん 5 × 1= 5
5 × 2 =10
5 × 3 =と続きますが
九九覚えを勉強された時、皆さんただ暗記された方が多いのですが、あなたの場合はどうでしたか
この九九には、大切な意味が含まれていますが、お気づきでしたか。
NO、5 単純ですが、九九には「変化を起こす所と起こさない所」があるのは意識されていましたか?
この部分に注意が届いていた方は少ないのですがあなたはどうでしたか?
A × B =C
Aは変わらないが、 B と C はへんかをして行く。 なぜでしょうか?
それは、B により「数字を動かす」にあるのです。 これが割合なのです。
NO、6 Bの変化でCが変えられていく。 思いのままに変えられていく。 Aはまったく微動だにしない。なぜ?
それは、決められた数・・・決められてしまったからです。これが基準値なんですね!
「1あたりの1という数字は、何故基準値になりうるのでしょうか」
NO、7 基準の意味は、一旦決めると変えられない・変えてはいけない。にあります。
次の算式をご覧下さい。
「1000×1=1000」 「1000÷1=1000」 このように1という数字は
掛けても割っても「もとの量と答え」は変化致しません。だから基準になりうるのですね。
NO、8 という事で、掛け算式は次のような形になるのです。
98円 / 1個あたり × 個= 円 (5年生で習います・・差がつき出す)
この際にしっかりと単位をつけて「単位の決まり」を覚える事です。
こうした部分が、児童に対して公立学校での指導が定着しないまま学年が上がるので、文章問題が
苦手な児童を多くしてしまいます。それのフォローもないまま・・・・・
文章問題苦手なお子さんをお持ちの方の場合確認をしてみて下さい。
多くの場合、「単位のつく決まり」が分からないと思います。
NO、9 では!説明をしてまいります。
次のような関係があることを理解するとすぐにでも分かります。
同一の単位をどこで使うのか・・・(割合関係)(数量関係) どのように決まっているのか?
ここを押さえれば、もうしめたもの! 説明していきますね!
今、5300文字過ぎました。 長くなると読みづらくなるので続きは次回の投稿に回します。
悪しからずお許し下さい。NOは15番まであり、このやり方で縮尺・速さの問題・換算など応用の利く範囲が
ありますのでご披露いたします。10日から14日あけて続きを投稿致します。