正・負の数の計算指導において、教科書などを見ていますと次のように出ています。
正の数X正の数=正の数 正の数X負の数=負の数
負の数X正の数=負の数 負の数X負の数=正の数
これを基にした習い方、ほとんどの方が経験あると思います。
(+)X(+)=(+) (+)X(ー)=(ー)
(ー)X(+)=(ー) (ー)X(ー)=(+) これです。
ところが、この事について何故こういう仕組みがあるのか、生徒達は先生から適切な指導を
受けていないことが最近になって分かってきました。
中には、ーとーの場合 二本の(ー)を交差させると (+)になるでしょうと教えられて、それで
理解出来たとして授業が進められているとお聞きした。 また、違う日に掛かり付けの診療所の
受付の方に、中学1年時どういった説明を受けられたかお聞きしたところ、偶然に同じように「
交差させると」と言うように指導を受けたと返答された。
そして、診察室に入って先生にも同じ質問をぶつけた。
先生はこうおっしゃられた。「私も医科大を卒業して医者になった。この間しっかりと勉強をして
きた積もりだが、この事について何故かと聞かれればはっきり言って答えられない。忘れたとい
うより見当がつかない」と! おそらく学校教員でも同じではないかとその場で直感的に感じま
した。これが今の学校現場での平均的な指導法なのでしょうか?
では、簡潔に説明をします。 誤解されませぬように予めお断りしておきますが、考え方の一つ
として参考になれば勉強の足しにしていただけると有難いです。
何故、(+)X(ー)=(ー)になり
(ー)X(+)=(ー)になるのかという疑問もありますが、
最大の疑問は、(ー)X(ー)=(+) になる事の説明あるいは証明となりますね。
この理由の取っ掛りを見つけるのに苦労したのは間違いありませんでした。
色々と探し求めての 取っ掛りは、(座標点)(座標)(x・y軸)(領域)(点対称)(偶数・奇数)と言う
言葉にありました。
ここから良くお考え下さい。
このいずれもが小学校の算数で習ってきたものばかりだと言う事です。
ヒント的に言葉を並べていきます。ハハーンと勘付いた時が正解です。
1. 座標点から勉強をします。 ある区域(区域を領域)に一点印を付けます。
2. その付ける区域を、X軸とY軸(比例・反比例で勉強をした)を境に四つの領域に分ける。
3. そこで、++の領域・+ーの領域・ー+の領域・ーーの領域が出来ることを教える
4. 座標(+5、ー3)(ー2、ー4)を教える。この時「+の領域」「ーの領域」が二つずつ(偶数)
あることを説明する。
5. ++の組み合わせとーーの組み合わせが「+の領域である」説明
+ーの組み合わせとー+の組み合わせが「ーの領域である」説明
6. 点対称な図形は「合同である」
向かい合った角の大きさは「同一である」と言った所から、証明に使える事を教える。
(指導者の指導力量で導いて行く)
7. 累乗問題を合わせて考える力を向上させる。
結論・・・ ++の座標とーーの座標は点対称である。
「+の領域」と「ーの領域」は、簡単に言えば自由に行き来が出来るのですよ!
++をーーに変換できるし、ーーを++に変換できるのですよ。
同符号同士は、(偶数個)で +となる。
異符号 は、(奇数個)で +が余れば+となり、ーが余ればーとなる。
ー2X-1X+8X-3X+4= 同符号2個でセットにすると、ーが余るので 答えは(ー)
ーX-X-X+X-X-X-X+X+= ーは6個でセットにすると余りなし
+は3個でセットにすると+が余るので答えは(+)
となりますね。 こういう事なんです。
以上を、ノートなどに列記されると、疑問が論理的に解決できると思います。
ちょっと工夫をしてみて下さい。
このような正・負の数で詰まらせない事を願っております。
春からは、・・児童相談所のボランティア活動に入っていきます。予定ですが!
少しでもお役に立てれば幸いです。
これで、ブログ投稿当分の間お休みと致します。新たなる活動を楽しみにしています。
当分の間、サヨウナラさようなら。