先生・・・「予習復習」しっかりとやっておきなさいよ!
分かりましたか?
生徒・・・ハイ、分かりました。
先生・・・宿題もありますよ。いいですか。
生徒・・・ハイ。
それでは、起立・・先生さよなら、皆さんさよなら。
生徒・・・ただいま!
保護者・・・お帰り。今日は学校どうだった!宿題してから遊ぶんだよ!
この様なやり取りが大半で、昭和30年代の私共は、勉強よりも遊びが
先で、遊びから帰って宿題を片付けて、復習などは時たまするが、予習
など殆んどしなかった。
殆んどしなかった理由はいくつかありますが、最大の理由は言葉の意
味が分からず、そこで詰まってしまいそれより先に進めない事です。
国語辞典で探す言葉の意味ではなく、算数では、使い方と決まり事の
意味なんです。
例えば、四則計算問題ではどこから手をつければいいのかが分からな
いとか、 4 X 5 = 20 があって 4はかけられる数で、 5はかける数
で、 20は積です。と先に説明されていると、それでは、割合はどの数字
ですかと尋ねられると、確たる理解に至っていない者からすると、4も5も
20も全部が割合に思ってしまう。
5が正しいのですが、それは先に5はかける数であると習っているので
思い込みで、他の数であるだろうと適当になってしまっている。
この様な生徒は、結構おります。
この場合でも、先生が一言多く説明を加えて指導すると、防げる事柄
です。
かける数は、元の数を大きくも小さくも出来る魔法の数です。この魔法
の数が「割合」といいますので、いつも覚えておいて下さい。「割合」は、
これからもよく出てきますし、大変大事な言葉です。と。
割合をしっかり教えれるならば、テクニカル的な言葉を使う必要性など
全くありません。
速さの問題・・・ は ・ じ ・ き
換算の問題・・・ 大から小はXで、小から大は÷です。
15の□倍は75です。
これらは、代表的な全国的なテクニカル指導法です。
テクニカル指導法に頼ると、「割合」を指導する絶好の機会を、先生
自身がミスミス逃している事になり、また習う側の生徒も「割合」をあらゆる
場面で活かす大事な時間を損した事になります。
割合は、式を立てる楽しさが分かり、文章問題が得意になり、各単元の
繋がりが分かり飛躍的に理解向上が達成されます。