まず初めに主張したいことは、学力テストであれば択一式の出題は
やめて戴きたいと思います。当たるも八卦・当たらぬも八卦例示した中
から、”どれにしようかな”で正解を得る場合もあるはずで、どうして正
しい学力が統計として得られるのか疑問を持つものです。
さてそこで、出題された問題を見てみましょう。
3、 ある数を3でわったら、商が9であまりが2でした。
ある数を求める式を、下の1から4までの中から1つ選んで
その番号を書きましょう。
1 9÷3+2
2 9÷3-2
3 3x9+2
4 3x9-2 とありました。
この様な問題では、あなたならどんな指導を考えますでしょうか
また、9x3+2は例示としてダメなのでしょうか。
□ ÷ 3 = 9・・・2 が文章から立てられる式になります。
文字式の計算問題にもよく出てきます。
生徒はこのような問題が分岐路となり、得手・不得手に分かれて
行きます。偏に指導者の力量にかかっています。
計算順序の法則に従えば全ては片付く筈なのですが、生徒に
よってはそうもいきません。何か分かり易い言葉が必要な時もあります
一人ひとりの理解が違うからです。
例えば次のような問題ではどうでしょうか。
( □ -5)x7=42
( )全体は□があるのでいらわずに、x 7を移項させましょう
ここで=を境にして移項させれば逆数にして計算をすると言う事は
理解出来ていても、中には問題によって÷7を42の前か後ろか決め
兼ねる生徒がおります。この時点で適宜適正に言葉を選んで指導す
れば救われる訳で、指導研究のひとつになります。
「動く数字は、動かない数字の後ろに持って行きましょう」
この説明ひとつで随分違ってきます
と、言う事で例題で言えば、 42の後ろに÷7を持って来て
( □ -5)=42÷7として □ -5 = 6となり
また、-5を移項(動く数字)として 6のうしろに+5を
持って来て 6+5と計算して 答えは 11とします。
この様な指導法で理解に到達出来た生徒は沢山います。
この指導法で考えるならば、学力テストの問題を解けば
□ ÷ 3 = 9・・・2 の指導は、
□ = 9 X 3 +2 が自然と導かれる訳で、
私から言わせれば解答の中に、 9x3+2が無いのは腑に落ちない
所です。 一貫性のある方策で教えるのが、指導者にとっても生徒
にとっても分かり易いのは明白です。
難易度が増せば増すほどこの
「動く数字は動かない数字の後ろに持って行きましょう」が威力を
発揮します。 まだ他にもよりわかり易い指導法はあると思います。
とりあえず今回の学力テストの問題を見て思うままにブログしてみ
ました。