NO9から続けます。
NO 9 次のような関係があることを理解すると理解が早いですよ!
例えば、 鉄の棒があります。長さが3.25mで、重さが14.95kgです。
この鉄の棒1mの重さは何kgでしょうか。
ここに出てきた単位に注目すると mがふたつ kgがふたつです。
仮に、 単位Aをmとして 単位Bをkgとすると
単位の決まりとして 単位A / 1あたり × 単位B = 基に使った単位Aとなります
したがって、 m / 1あたり × kg = m と単位が決まります。
* kgの単位はもうひとつ残っています。それは、1あたりに使います。(この1あたりに使う単位が、
小学生にとって理解しづらい「割合」なのです)・・・1kgを割合の基準として、文章の中から同じ
単位のkgを見つけると14.95kgと出ています。 これを次のようにして考えるのです。
1kgを基にして14.95kgに増やす問題と捉えます。すると割合を増やしたのだから答えの数量も増える。
この理屈が正しくはっきり理解できた時が、基礎理解の道が作れたと言えます。
kg / 1mで × m = kg mが割合関係で kgが基と答えの数量関係です。
30円 / 1本で × 本 = 円 <本>が割合関係で <円>が数量関係です。
たとえば、 1本の値段を基に10本に増やして買えば、その代金は 300円に増えます。という具合です。
NO 10 式作りの大前提は、掛け算式です
掛け算式が作れると割り算式も作れる。だから文章問題は怖くない。
怖くないどころか「単位のつく決まり」と相まって分かりやすく逆に楽しくなる。
1個で何円 1Lで何km 1冊で80ページ
円/個 km/L ページ/冊
問題を見てこのような分数が作れるとしめたもの!文章題大丈夫
NO 11
1個でとか1Lでとか1冊でとか、親切に1あたり量を示したものばかりではありませんので
たとえば3個で140円ならば140円/3個として、分数で基準に使います。1あたりと同じですから。
このように割合関係で式作りを覚えると文章問題であるけれども、文章を読まずとも
単位を先に決めて数量を付けていく。これが大変な有利さを生む手段でそれを手に入れたことに
なります
NO 12
文章問題は、仮に「円の単位」を2つ使えば、必ずもう一方の単位も2つ使います。
余分に1つだけ単位が余れば、その単位は「ごまかし」に使っていますので、余った単位は
使いません。これを分かっていると、間違いは防げます。
例題で学習しましょう。
9/8gで1cmのひもがあります。このひも1gの長さは何cmになりますか?
大事な単位を2つずつ抜き出します。(9/8g ・1cm・ 1g・ 何cm)これを使って
1cmで 9 / 8gですから、単位の決まりを使って掛け算式を作ります。すると
9/8g /1cmで × 何cm = 1g という掛け算式がたやすく出来上がります。
この問題は、1cmの基準を増やしましたか減らしましたかと問うている問題と分かります。
よって、割り算式であることが判明します。
今回はここまでにします。
次回は、続編NO15までとこのやり方で、速さの問題・縮尺縮図の問題・換算の問題等応用できる
関連問題を例題で説明をしていきますね。又10日前後お待ち下さい。