関数を嫌いから好きになる為には!

2016年08月29日 11時22分55秒 | 関数指導物語

 関数嫌いの方は、先入観を捨てて、今一度符号問題に取り組んでみて下さい。

 このブログで多分「新しい発見」があると思います。美作市のある中学校の「夏期補充授業」で使用した小冊子で説明をしていきます。

 P 1  新しい発見を楽しんで下さい 

      (+・-の加減算に方向有り!)

    加減算の+・-の方向は、数直線を使うと 中心に基点となる「0」を境に右側を      

   「+方向」左側を「-方向」としています。(方向なんですね)

    たとえば、  「 7 」が書いてあるとしましょうか。これだけでは右に行くものか、左に行くものか指示がないので分かりませんので、数字に「+」「-」を付けて方向を指示しています。「7」は絶対値と言って「0」からの「きょり」を示しているのです。

 数の増減よりも方向別の加減(和と差)を学習しています

  (例) ー3ー2+7=     ーの方向の和 ー(3+2)=ー5

     +の方向7とーの方向5との差は2 絶対値の大きい+を付けて 答え+2

  (例) +4ー(+2)+(ー3)= 加減算ではこの形になると難しいようです

     *この解決策は、( )の中の符号はまだ変化があるとして、( )のすぐ前の符号と組み合わせて方向(+・ー)を確定するように学習する。(符号を確定させる方法は乗除算と同様に出来る指導法がありますので、次の「乗除算にも方向有り!」で参考にして下さい)

 

       (×・÷の乗除算にも方向有り!)

  加減算では、単独の数値による「方向と絶対値」の和と差で答えを求めました。

  乗除算になりますと、複数の数値による「方向と絶対値」の積と商を求めます。

   加減算では、数直線1本で領域(+・ーのエリア)を見つけました。

   乗除算では、複数の数値の為数直線2本(X軸・y軸)でエリアを求めます。

         y軸

    (ー+) |  (++)

         |         次の4つの乗算パターンは、左の図に当てはめる

  ーのエリア| +のエリア

  _______|________X軸(+2)×(+5)=++の方向で+エリア

         |           (ー4)×(+3)=ー+の方向でーエリア

  +のエリア| ーのエリア   

         |          (+8)×(ー2)=+ーの方向でーエリア

    (ーー) |  (+ー)    (ー5)×(ー4)=ーーの方向で+エリア

 

   上の図の4つのパターンから方向と領域(エリア)が分かり、それぞれの計算における(+)(ー)の符号がどのように関連付けられているかが、しっかりと判断できます。

 

 このエリアが、グラフ図・関係式・表といった関数全般につながっているという事が最近の研究により明らかにされて、生徒さんの飛躍的な理解向上に役立っています。

 

 問題の数字を見ていただいても分かるように、中学生になって何をいまさらといった程度の問題。計算力を試しているのではなく、また別の目的がある訳で、それは関数につなげる基礎学習であると符号学習は物語っています。


符号問題の加減算・乗除算同時に教える方策が見つかる

2016年08月11日 15時12分55秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 美作市のある中学校の校長先生から夏期補充授業の依頼があって

対象となる生徒さんたちの理解レベルは高くない、高くないという

よりまだ小学生レベルを卒業できていないぐらいですと説明を受け

ました。

 実際に中1の符号問題加減算で苦戦している生徒が沢山おられた。

 そこで、この符号問題の指導はこの学校だけではなく、他校でも

同じような指導上の悩みがあるのではないかと思われます。

 指導上の悩みと言いますと、符号問題だけに焦点を合わせますが

大方の指導法は、「暗記」に頼った指導に陥っていると言っても

過言ではないと思われます。「なぜ、そうなるんですか」と質問を

されますと、納得のいく説明が出来れば良いのですが、現状はできて

いないようです。

 

 暗記法で教えますと、符号問題では計算テクニックに走ってしまい

がちです。大事なことは、符号問題の加減乗除とも共通した指導法が

あるという事と「関数のグラフ・表・式」のすべてにつながった或い

は一次関数・二次関数の基本学習であるという点に着目しなければ、

指導の目標は達成出来ないという事です。

 

 今回の中学校で感じたことは、今回もと言った方が適切かも知れませ

んね!

 次のような問題を同時に教えるとどうなるか?

  (+4)+(-8)=         (ー6)×(+5)=

 ではどのような指導が、ではどのような指導法があるでしょうか?

暗記法では、+・-の異符号だからとなるでしょう。

すると、生徒さんから「なぜ、異符号なら(ー)となるのですか」と

質問が来る、(ー)×(ー)=なぜ、(+)の答えに変換されるのです

か?と質問をされると、どのような説明を持ち合わせておられる

のか、「ここのところが、生徒は知りたがっている」

何故という疑問に答える。(答えられるなら問題はないのですが)

も同時に同じような指導法で、指導者として簡単に分かりやすく

指導できるようにしておかねばなりません。(同じような指導法?)

想像がつくでしょうか?

 

 今回の小冊子(15枚)の項目を記して、次回から具体的に説明した

小冊子の中身を丸写しで、シリーズ5からご披露したいと思います。

   p1  新しい発見を楽しんでください

   P2  4つのパターン 方向と領域

   P3  問題のどこを組み合わせるのでしょう

   p4 問題を解いていきましょう(加減算)

   P5  乗除の問題を解きましょう

   p6 グラフ図の読み方書き方につなげていく

   P7  グラフに分かった事を書き込んで行きましょう

   p8 曲線を記入する練習

   p9 謎めいた問題!?

   p10 反比例の曲線はどうすれば描けるの?

   p11 グラフ図で曲線と直線が交差すると難しいのですが!

   p12  文章

   p13  文章

   p14 ちょっと休憩 違いが分かれば解けるでしょう

   p15 ちょっと休憩タイム  基本計算 経験だ~!

   以上が小冊子の項目別タイトルです。(参加の生徒・講師の

  方々に配布して書き込み方式で使います)

   次回以降一度では無理ですので何かいかに分けて投稿の予定


新発見・符号計算の加減乗除算指導法に共通性があった!

2016年08月04日 06時30分01秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

何の共通性があったのか!

例えば、A,(ー4)+(ー6)=   と言う指導と

    B,(ー4)X(ー6)= と言う指導では、

別々の項目として扱っていた。その為に区別して理解すると

言う事がなかなか出来なかった。(すぐ出来る生徒もあった)

 それが方向図によって同時に加減乗除が指導できるように

なり、その負担が随分と軽減され表情に変化が現れてきた。

 こうした問題では、符号の決まりごとは丸暗記でも良いの

ですが、+ーの組み合わせで「なぜこうなるのか」と言う

説明が出来るか出来ないかの違いは、後々重要な絡みが見て

取れるようになります。

 グラフ図が、一瞬にして読み取れる事。

 生徒にすれば夢のような事なのですが、本当なのです。

実は、この方向図の利用の仕方で「差」が生じるのです。

 (ー)X(ー)= +の答えになる  なぜか?といった

論争に終止符が打たれます。

 この続きは次回(10日後位に)で投稿の予定です。


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