正しく教えてこなかった弊害が、現実のものとして、今日1/28日(月)
地Dの6ch 「ひるおび」の番組の中で午前11時25分頃放映されました。
設問・・・次のようなものです。(数字と単位は放映と同一です)
子供達8人に、一人6本ずつの鉛筆を配ります。ぜんぶで何本必要
でしょうか。
これについて、 8 x 6 = 48
司会者が、今の学校授業では( X )バツになるらしい。と問いかけた。
新聞記事を読みながら「交換の法則」を持ち出し(○)マルでも良いので
はないかとの意見を代読しました。そしてレギュラー出演の尾木先生に
意見を求めますと、先生曰く、解き方には色々な考え方があり、方法も
あるので、また、その「交換の法則」も考えれば、どちらでも良いのでは
ないかと答えられた。
私は唖然としました。
いま持て囃されている尾木先生が、よもやこの様な意見を言われる
とは思いませんでした。
重大な誤りに気づいておられないのですね。
何事も整合性と一貫性がなければ、説得力もないし物事の解決には
至りません。ましてや算数科目は1年生から数字の学習から始まり、ず
っと基礎から応用へと繋げる学習です。全てが繋がっているのです。
救われるのは、教科書では1あたり量を前に持って来ている説明が
あったことで、
救われないのは、文部科学省ではその判断はせず、学校教育現場
に委ねている現実です。
なぜこんな大事な事を、結論づけないのでしょうか。
8 X 6 = 6 X 8 = どちらも○ではありません
どちらも○であれば、「割合」の意味が成り立ちません。
8 X 6 =48 1本あたり8人それを6本に増やしました。
*この意味通じますか?
やはり、6 X 8 =48 一人あたり6本を8人に増やしました。
*これでないと意味は通じませんね・・・・・
8X6=48の48は、答え、48人になるんですよ?
6X8=48の48は、答え、48本になるのです。
これは、単位の付け方の決まりからも整合性があります。
問題は、何本必要なんですかと問われているのに、48人はないで
しょう。
世の中如何に「割合指導」が、おざなりにされて来ているかを示す
証左と言える番組です。
レギュラーの尾木教授しかり、文部科学省しかり、指導者によって
判断が分かれる「割合の定義とその活用法」
このままでは、いつまでも子供達は、悩みと苦しみが続きます。
これで良いのでしょうか?
割合は、1が出発点です。
1を基準値として、増やすのか減らすのか、また元の数と答えの数
を比較してどの程度に増やしたのか減らしたのかを、計算で示す学
習です。
2 X 1 =2 この九九 何故、 X1から覚えるのですか?
割合を増やす勉強を始めているのです。割合を2年生に教えるのは
早いですか?言葉だけでも教えて上げたいですね。
答えを増やすのは、どこでするのですか?
答えを減らすのは、どこですか?
これだけでも教えておけば、後々違った理解が生まれると思います。
間違っても、8X6=48 6X8=48 どちらでもよろしいと教えないで
下さい。
今回のTV放送では、この点をうやむやにして終わっています。
どんな目的で放送されたのでしょうか?
設問からして、交換の法則の誤った使い方を論じた重大な誤りも
指摘せねばならないとおもいます。
しかし、日本の教育は、現状このように曖昧な指導で進んでいるの
です。紛れもない事実として指摘致します。
正しく、分かり易い指導者に当たれば幸いで、そうでなければ不運
という他ないのです。
正しく、分かり易い指導書が出来て、統一された整合性のある誰もが
納得のいく教科書の出現を待ち望みます。
危惧していた事が、公然と出てきた事で「割合」の学習と指導法の
論争に早く終止符を打ちたいものです。