6月末ごろの公民館算数講座5・6年生で次のような授業をしてみました。
色々な単位カードの中から2種類を引き出し、これを基に文章問題を作れますかと言う設問です。
単位は kg・ 本・ ページ・ 冊・ ㎡・ 回・ 円・ 個・ ダースといろいろです。
前もって自分たちで作っていた単位カードで遊びを取り入れた学習です。
仮に、kgと 円を取り出すと・・・・・ 円/ 1kg × ・・・= ・・・として 生徒達は1~2分思案します。
そして、おもむろに鉛筆を走らせます。 問題ができたならば発表です。
Aさん5年生は次のような問題でした。
海の店で1kg800円のひなせカキを3.5kg買って食べました。いくらはらいましたか?
( この1行の問題作りによって、この生徒の「割合理解度」「計算式の成り立ち理解度」「単位の相互関係」 「掛け算式か割り算式かの判断力」等諸々の意味が含まれていて、そのすべてがかなえられています。
1kgに対して・・・3.5kgと1より増加させた割合にした
1あたり量の800円が割合を増加させた事により代金が800円より大きくなった
800円 / 1kg × 3.5kg= で「割合」はかける数のことであると理解できていた
計算式における「単位関係」は一定性があって不変である など大変重要なポイントを知ったことに
なる。 ここに到達するまでが、みんな苦労しているのではないでしょうか。
このようなことは一朝一夕ではできませんが、と言いたいところですが実は20分前後の指導法で
導く事が可能なのです。今、現にやっていますしこの導き方で全員が出来ています。
この部分が研究ですね!導き方ですね!
問題作りでもう一人の5年生女子生徒が、 単位「 匹 」と「 頭 」の 2種類を使って問題を作りました
最初、本人も思案していました。 私と公民館館長は難しいね!作れるの?単位を変えてもいいんだよ?
とアドバイスしたほどでしたが、本人は作りあげました。私も館長もびっくりして、「子供は頭が柔らかだね」
と感心しました。
どんな問題だと思いますか?
一度ご自分で作ってみて下さい。 「 匹 」と「 頭 」
私も考えましたが、短い時間ではなかなか思い浮かびませんでした。それが新5年生で出来たんです。
ほかの6年生達も短い時間で単位を変えて4~5問作っていました。「割合」の意味と使い方が理解できると、生徒達は急激に劇的に成長しだします。
先程の5年生はどんな問題を作ったのか・・・ 少女アルプスのハイジ的な光景が思い浮かんだようです
見事な美しい問題でした。
割合指導・・・角度を変えての指導でぜひとも「割合指導」克服を!
いつまでも、「割合」指導は「割合」難しいことなんだよと言わないで、先生方よろしく願います。