12・9・21
身体を動かすことが生命の中枢に働きかけて生命が躍動する。
昨日はそうした話を書きました。
心、精神的な面は如何でしょう。
肉体と同様に思い方、考え方も肉体を動かす、と同様に
生命の中枢に働きかけて生命が躍動する、と云えます。
私がこのことに気付いたのは
偶然パブロフの犬についての記事を読んだことです。
犬に餌を与えるときベルを鳴らす、数回こうしたことを繰り返すと、
ベルが鳴っただけで犬は唾液を分泌する。
所謂条件反射です。
私はベルの音を聞いて犬は餌を連想する。
連想が唾液腺をはじめとする諸々の消化器官が活動し始める、と考えます。
思い方、考え方だけで生命が躍動する、と云える。
宮崎良文著「森林浴はなぜ体にいいか」(文春新書)61ページに
「森林浴を想像しただけで生理的に実質的に同じ効果が得られる」とあります。
因みに生理人類学の手法で
自覚できない森林浴の健康上の効果を明らかにする試みです。
ノーマン・カズンズ著「笑いと治癒力」も
マイナスの刺激に諸々の病を引き起こす、
ハンス・セリエのストレス学説の反対の積極的な刺激、つまり笑う、
10分笑うと2時間痛みを感じないで過ごす効果が得られる。
天風師は
「ただ、ただ良いことだけを思え!」と説かれています。
消極的な思い、考えは生命の中枢の働きを鈍らせ、病につながる。
積極的な思いは中枢に働きかけ、
命の躍動につながる。治癒力の発現につながる。