12・9・26
初めて短歌を詠む―2―
「四季の花だより」を捲っていると、2月の花に「スイセン」がある。
ヒガンバナ科、学名はナルシッサス、
ギリシャ神話の美少年ナルシッサスに因みます。
たったこれだけで一首詠む
「スイセンはヒガンバナ科の冬の花ギリシャ神話のナルシスに因る」
私は「冬の花」を追加しただけ、
花の説明文は読み様によってはすぐにでも一首詠めそう。
ランタナは12月、
「温度さえあれば年中咲いている花の一つです」に引っかかった。
「温度さえあれば年中咲いているランタナの花房総が好き」
「房総が好き」を追加しただけ。
欲が出てきて短歌らしく整えて、
「絵手紙に添えた一言うれしくて寒さに強いミセバヤの咲く」とやってみた。
川柳が使えるなら俳句も、と考えて手元のNHK俳句12月号をみる。
「クレヨンに昭和の匂い秋深し」を
「クレヨンに昭和の匂い懐かしくチューリップ描き富士山を描く」
「聞き上手話し上手は秋深し」を
「相槌は話し上手に聞き上手一言で云い例えて話す」
今、読んでいる「江戸の中の近代」サブタイトルに秋田蘭画と解体新書とある。
帯に「みちのくに芽生えた写実的精神の不思議」を使って、
「みちのくに芽生え写実の精神は秋田蘭画と解体新書」
私は約半年の入院生活を終え、散歩がてらに近くの本屋に寄り、
「幸福が幸福を呼ぶ」宇野千代さんの本をたまたま手に取ったのが縁で
隣りにある同じ著者の「天風先生座談」に巡り会った。
このことが後々の私を大きく変える転機になった。
「幸福が幸福を呼ぶ著者千代は天風先生座談を著す」
まさかと思える短歌が詠めた
プロセスと喜びの一端をご披露させていただく次第です。