いまでも
以前勤務していた元職場の同僚と
年数回の親睦会をしていますが
今回は"せり鍋"を食べたいということで
先月末の2月28日
神田須田町にある「すりみや」を予約

店の予約は11:30にしていたのですが
お茶の水駅で10:30に待ち合わせして
「神田明神」を参拝してから
店に行くことにしました
本郷通りに面する鳥居をくぐると
重厚な門構えの随神門が見えてきます

門をくぐると左側に鎮座する
大黒様が出迎えてくれて

境内正面には荘厳な本堂が見えます

"銭形平次"でも有名な
神田明神(神田神社)の祭神は
大黒様、恵比寿様と平将門守ですが

平将門に関わる事で
神田明神と初詣参拝客が全国二位の
成田山新勝寺には
知られざる因縁があり
永年、対立関係にあるんだそうです

ちょっと脱線しますが
興味のない方はスルーしてください
その因縁とは……
平安時代に
関東で勢力を増してきた平将門が

国府を襲撃して印鑰を奪い
「新皇」を自称して
東国の独立を標榜して朝敵となり
朝廷 (朱雀天皇)の命を受けた
藤原秀郷・平貞盛らによる
討伐隊の派遣と同時に
朱雀天皇の密勅受けた寛朝僧正に
空海作の不動明王像を奉じさせ
調伏したと言われています
平将門の死後寛朝が都に戻ろうとした時
その場から不動明王像が
動かなかったことにより
この地に成田山新勝寺が
建立されたという事です
それ以後、神田明神の氏子関係者及び
信心する人たちは
決して成田山詣でをしない事や
藤原氏ゆかりの藤の字が付く
佐藤さんや
成田山新勝寺を信仰する人たちの間では
平将門の祟りが有るとして
神田明神は参拝しない方が良いなどと
まことしやかに言われているそうです
ただ、これらはあくまでも民間伝承で
神田明神側が出版した本では
"両方を参拝すると
祟りが起こるという事はない"
と、明確に否定しているそうです
長い歴史が作り上げた
ちょっとスピリチュアルな"因縁"
という事ですね
話は戻ります
神田明神の境内には
金刀比羅神社をはじめ
江戸神社などの
16の境内末社があり
めくることができます

金刀比羅神社末社

江戸神社末社など
春分、秋分の日の一番近い戌の日に
7つの石鳥居を巡ると
中風、ボケ防止にご利益があるそうです

境内の梅が満開でした

複数のメジロが蜜を吸いに
群がっていて
この日(2月28日)は
春の陽気でした

末社巡りをして
御朱印をいただき

そろそろお腹も空いてきたので
お店に向かいました
神田川を渡り

靖国通りを抜けて

すりみやに到着

席は
テーブル、カウンター、掘り炬燵があり
今回は掘り炬燵の席にしました

お通しは「アカモク」
秋田や東北では
「ギバサ」とも呼ばれている海藻で
粘りがあるシャキシャキとした食感の
クセもなく喉越しの良い
ホンダワラ科の海藻です

仙台料理がメインなので
牛タンもオーダー

すりみやの一押しのすり身料理
手作りの焼きちくわ

おでん

茶豆

ワカメの天ぷら
パリパリとした食感と思いきや
柔らかいワカメの食感で磯の香りが
心地よく、美味しくいただきました

そして、メインの「せり鍋」

店員さんから説明を受け
醤油ベースのスープが煮立ちはじめた頃
まず、鶏肉を投入
鶏肉が煮えてダシが出始めたころ
せりの茎の部分を入れてシャキシャキ感が
残っているうちに食べると教わり
香ばしいせりの味を楽しんだ後

いよいよせりの根の部分を入れて

30秒くらい煮たら食べごろという事で
口にすると
シャキシャキとした食感と
茎や葉の部分とはまた違った香ばしい味で
せりの丸ごとを楽しめました

もちろんお酒は宮城の銘酒
「浦霞」

この後は、うどんで締め
初めてのせり鍋を楽しみました
秋田の切りたんぽ鍋もせりを使いますが
味は似ているものの
野菜メインのこの時期にしか食べられない
サッパリとした味を堪能しました
久々に旧交を温め、楽しめた1日でした
この日はポカポカした
暖かく春めいた一日でしたが
その後は又冬に逆戻りした気候が続き
今日も朝目覚めて庭を覗くと
薄っすらと雪が積もっていました
朝の散歩時にはもう消えていましたが
北風もあり寒い1日でした

それでもモカは春の服装で元気に散歩


公園の河津桜が咲きはじめていましたが
この寒さで3〜4分咲き止まり


明日から少し暖かくなるという事で
もう少し咲き進む予想
皆様のところは如何ですか?
それでは、また^_^