ここはどこなんだろう・・・

ここはどこなんだろう…

もうどれくらい僕はこうしているのだろう。

ご主人さまとの散歩のとき、海岸は流れ着いて揚がってきたごみの山ばかりで海は

汚れていると思っていたけど、ここはとてもきれいだなぁ～。

『自然が壊れていくみたいだ。地球がかわいそう…』といつも嘆いているご主人さ

まに『大丈夫、まだ間に合うよ』と教えてあげたいくらいだ。

人間は気付けば行動を起こし、信じ続けて不可能を可能にするという素晴らしい

知恵を持っていることを知っているはずだからね。

いつもご主人さまは僕に愛情を示してくれる。

それはとても有り難い事だとほんとうに感謝しているんだけど…

たまには、こんな風に自由になりたいとずっと思っていた僕なんだ。

『あ～、なんていい風なんだろう、お日様の日差しもやわらかくてあたたかいな

ぁ。』





つづく…