どこかで誰かが

独り言をつぶやくように思いついたことを書きとめてみたいと思う。
モモの徒然日記なり。

くじらさんの願い

2009-09-09 23:04:58 | 日記
海の上での生活も1週間ほどたった頃のことです。

ボギーがくじらさんにこう話しかけました。『くじらさんとの出逢いのおかげで楽

しい海の旅が出来ました。ありがとうございます。』

くじらさんはにっこり笑って『それは良かった。エンジョイしたかい?』とボギー

に答えてくれました。

続けて『実はボギーにお願いがあるんだ…』とくじらさんは言いました。

『な~に?』とボギーはくじらさんのお願いはいったいなんだろう全く見当が付か

ないやと思い聞いてみました。

『行きたい場所があるんだが私にはそこは決していけない場所だからボギー、君に

変わりに行って来てもらいたいんだ』

『いいよ。そこはいったいどこ?』

『話は決まった、では出発!!』

くじらさんの行きたい場所は『みなみの国の楽園』という島でした。陸の上に上が

ることのできないくじらさんにとっては好奇心溢れる魅力的な場所だったのです。

どんな世界なのか、どんな生き物たちが生活しているのか、めずらしい食べ物があ

るんじゃないかと気になることばかり…

ボギーに自分の代わりに体験してその様子を聞かせてほしいとの願いでした。

くじらさんはボギーを背中に乗せ全速力で島へと向います。


さぁ、くじらさんの憧れ『みなみの国の楽園』という島にいよいよ到着しました。

ここでもいろんな出逢いがありそうですね。





仲間

2009-09-09 21:31:57 | 日記
くじらさんに助けられたボギーはくじらさんのお友達のタコさんやイカさんとも友

達になって一人ぼっちじゃないと思えるようになりました。

タコさんは面白い性格で『ボギー、僕と握手しよう。』『何番目の足が良いか

い?』なんて言います。

イカさんはそんなタコさんのことをニッコリ笑ってやさしく見ています。

お腹が空いたときにはうっかりカモメさんがタイミング良くフルーツを落としてく

れる。もしかしたら、カモメさんもボギーのこと見守ってくれてるご主人さまのお

父さまのお使いの化身なのかもしれませんね。

こんな風に旅が続けられるのなら、ボギーはまだまだおうちには帰って来ないかも

しれませんねぇ。






奇跡

2009-09-09 10:30:54 | 日記
あの大荒れの海の中、ボギーはどうやって乗り越えたのでしょうか。

人生には時折不思議な出来事が起こることがあります。

高波にさらわれ気を失い意識はもうろうとしてもう諦めかけた時でした。

近くを通りかかったくじらが息を吸ったその瞬間、ボギーはくじらさんの口の中

に…昔読んだ童話の話ににているかもしれませんが、くじらさんは知らず知らずの

うちに人助けを出来るタイプなんでしょうね。人間の中にもいろんな人がいますが

自分はそんなつもりでなくても人助けしている人あなたの周りにもいると思います

よ。

でも、この奇跡にはちゃんと理由があったんですよ。

ボギーくんのご主人さまのお父さまが天国から見守っていてくれてくじらさんにボ

ギーを助けてくれるようにお願いしてくれたからだったんです。

『おとうさん、ボギーを守ってくれてありがとう!!』

ボギーの冒険はまだまだ続きます。




やがて・・・

2009-09-09 00:04:44 | 日記




こちらの心配を他所にどうやらボギーはこの突然始まった一人旅を楽しんでいるよ

うでしたね。

1.やがて、海に夜がやってきました。暗くて静かな世界の訪れです。

お腹も空いてきて、なんだか寂しくなり始めているボギーくん、だんだん

悲 しくなってきているようです。

2.『まるで世界中で自分ひとりだけが取り残されたみたいだ…』

  『ひとりぼっちはなんてつまんないんだろう』 

  『今頃、おうちでみんなはテレビを見て笑っているのかなぁ~』

  『今日の夕飯はなんだったのかなぁ?』などと頭のなかは旅に出る前のおう
 
  ちの映像でいっぱいになっています。

  おやおや、なんだか風が強くなってきましたよ。

  波も高く激しくなって海は大荒れ状態です。

ボギーにとって生まれて初めての人生の試練のときです。
  
   『ボギーよ。決して諦めるんじゃない!!』

 『神様、どうかボギーをお守りください…』


3.昨晩の大荒れだった海がうそのように静かな朝が明けようとしています。
  
  あれ?あれ?
  
  ボギーが見当たりません。ボギーの浮輪だけがポツンと水面に浮かんでいま

  す。ボギーは大丈夫なんでしょうか…
  


 つづく…