みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

みりんの徒然声 コーヒーの匂い

2016-10-18 19:27:16 | 日記
母親と約20年ぶりに同居して5ヶ月になる。ようやく少しペースが掴めてきた。あたしが何も言わず、家でタバコを吸わない努力をすれば逆鱗に触れない。朝、向かい合ってコーヒーを飲む。部屋に漂うコーヒーの匂いは幸福なようで、でもどことなく緊張する。一人暮らし、長かったな、回りが結婚するなか、誰にも選ばれなかったなあと思う。そして今、一人暮らしを懐かしむように、この母親と向かい合う時間をいつか、また一人で懐かしむのだろうか?母親はいつまでも生きてはいない。そう思うと指先が冷たくなる。なんでもっと上手く生きて来なかったのか?地団駄を踏みたくなる。母親がいると何故か外出できない。慣れの問題なのか?透明な殻はどんどんあたしを他人から隔離する。どうしたらいいか分からない。コーヒーが苦い。またいつか一人になるのど。慣れるのか?冷えた指先を擦りながらあたしはまたどうしようか悩む。最近お酒もあまり呑まなくなった。毎日泥酔していた頃が懐かしい。この生活はいつまで続くのか?透明な殻の中から逃げ出せずにいる。幸福なようで残酷な殻の中