えさですけん

　テレビ東京系列で放送中の「元祖でぶや」みんな好きでしょう。飽食の時代へのアンチテーゼとしてオイラも好感を持ってるよ。もっとも深夜枠でやってた頃は、もっと好きだったかなぁ。「まいうー」だけじゃなかったもんね。
　オイラは食文化ってヤツを否定する気はさらさらないよ。旨いもの、安全なもの、伝統を受け継ぐ事がどれだけ大事かはよく分かる。人間の舌が、どれだけ幸福や快楽をもたらし、記憶や時には歴史を築くものだと言っちゃうと、多少オーバーかな。だけど、カレーの事で書いたように、舌の記憶って侮れないよね。
　文化ってヤツは、食べ物と密接に関係してる。地域差や宗教、生活に密着してる訳。流通や保存技術のなかった時代、当時の人々はさまざまな方法で美味を追求してきたからこそ、すばらしい食文化が構築されたって事だね。
　しかし待てよ、食事ってのはそれだけか？。そうじゃないはず。労働者の血となり肉となり、エネルギーとなる、そんなカロリー優先の食事だって必要だよ。バランスだの栄養素だの二の次ってシチュエーションあるじゃない。恐らく、去年相次いだ自然災害にあった人たちは、そんな状況にあったはず。まずは飢えをしのぎ、復興の活力となるエネルギーが最優先さ。だから、そんな食事だって否定しない。
　ただし、「でぶや」はあんまり無意味にカロリーを追求してるんで、健康によくないよね。と、言いながら、妙なもの買っちゃった。超大盛りの中身がどうなってるのか見てみたかったんだよ。でっかい乾麺のかたまり期待したんだけどね、並盛りが二つ入ってるだけで、ちょっとガッカリ。