オオタカ参上じゃけん

　トリの話題になると、写真が貼れんのが悲しいのう。

　南大沢の奥地にある公園には、以前からオオタカの営巣が確認されとってのう、それが自然保護運動家の活動に影響力を与えとるけん。
そうは言っても、その姿を見る事はまれじゃけん。
わし自身、以前に電線にとまっとるのを一度見た事があるだけじゃけん。

　猛禽類自体は、南大沢に限らんでも、それほど珍しくはないけん。
さすがに都心じゃあ難しいけどのう、例えば川や海に近いトコロなら、トンビがよう頭の上をフラフラ飛んどるけん。
まして、南大沢ともなると、トンビはおろか、ノスリやチョウゲンボウなんて時々見掛けるけん。

　その日は、造成地からいきなり飛び上がったけん。
白いお腹に黒いスジ。
ヨコシマなヤツですけん。
辺りには、３羽のハシブトガラスが飛びかっとってのう、どうやらドバトの死骸を奪いあっとったようじゃけん。
オオタカは優れたハンターじゃけどのう、狡猾なハシブトガラスには敵わんようじゃのう。

　という現場にワイフ様が出くわしたそうじゃけん。
わしも見たかったのう。
残念じゃけん。

　そもそも、ハシブトガラスが増えとる事が、界隈が都市化しとるのを証明しとるけん。
もっと頑張れ、オオタカちゃん。