サメまつりじゃけん

　うひょ～、さいきんはそこはかとのうサメがはやっとるけん！。

そんなワケで、わしも作中に出してみたけん！。

いや、そうでのうて……、

原典にも出てくるけん！。

サメちうか、ワニいう名前でのう……。

でもこのワニ、ホントにサメのコトなのかはわかっとらんけん。

因幡の白ウサギに登場するワニも、ホントはサメでのうて別の生き物だったちうハナシもあるけん！。

有力なんが、本物のワニ……。

日本には大ムカシからおらんじゃろうと思うじゃろう！。

でも、ちう国の南部には揚子江ワニちう種類がおるけん。

神代のムカシから大陸との交流があったコトはわかっとるけん、ワニちうこわい生き物がおるコトは伝わっとったかもしれんのう……。

それから、カメのコトだとする説もあるけん。

これは当時の巫女さんが占いをするときに、カメの甲羅を焼いたコトに由来するらしうて、フトマニのマニがなまったモノらしいのう……。

でも、そうなると因幡におるこわいワニは、南米原産のカミツキガメかガメラかっちうコトになるけん！。

そ～ゆ～ワケで、わしはサメでええじゃろうと思うとるけん。

でも、このサメちう生き物はいま絶滅の危機に瀕しとるとか……。

フカヒレを獲るタメだけの乱獲には、わし断固ハンタイじゃけん！。