ゆうれいこわいけん

　ネットに公開したわしの絵本、「耳なし芳一」とは書いたけど、ゲンミツにはその類話じゃけん。

小泉八雲から２００ねんほどさかのぼって、１７世紀中頃の曾呂利物語にある「耳切れうん市が事」ちうのが原作じゃけん。

琵琶法師も平家物語も登場せん、オモムキのだいぶ異なるハナシなんじゃが、出てくる幽霊がやたらエネルギッシュちうかセクシーなオナゴじゃけん。

墓場で琵琶を奏でるようなウツな場面はのうて、監禁、脱出、逃走、そしてエッチなシーンと００７みたいな内容じゃけん。

馬に乗って逃げとる主人公を追いかける幽霊なんて、ゾンビ映画みたいじゃ！。

そーゆーイミでこれ、エンターテインメント作品じゃけん。

ホントにそんな幽霊が迫ってきたらこわいじゃろうのう……。

そう思うて、物語の舞台になった善光寺の尼寺にいってきましたけん！。



ナミアミダブツ、こわい絵本を描きますけど呪わんでつかあさい……。