「かわいい江戸絵画」展 後期

「かわいい江戸絵画」展の後期を観てきました。
　　（前期の投稿）

どうも、前期に楽しみすぎたか、後期がなんとなく物足りない。。。

それでもインパクトあってかわいくもあり面白くもあったのが、芦雪の「象背戯童図」。
なんじゃこりゃ★という構図です。柱絵なのかしら。縦長という制約を思い切り逆手にとった楽しさです。

蕭白の「唐獅子図押絵貼屏風」。獅子の子落としですが、子獅子が谷底へみごとに真っ逆さま　さすが、激しいもんです。あんな落ち方したら、這い上がってくる前にけっこう怪我したり、打撲とか・・・
山水画ですが、紀楳亭、よかったです。きれいでした。
若冲だという絵がいくつか出ていましたが、ほんとかな！？と思うものもあるなか、追加出品の「河豚と蛙の相撲図」はよかった。鳥獣戯画から始まる日本の動物擬人画の伝統？です。
森狙仙の猿、応挙の子犬は、もうふつうにかわいい。伊年印の「虎図」もかわいいが・・・　宗達の、いちばんかわいい「虎図」は、手を口にあてた構図の虎で、竜虎じゃなく虎だけのものがある。細見美術館の琳派展に出ていましたが・・・琳派展はかなり観ましたが、いままでに２回しか観たことがありません。図録が作られるような展覧会には出てこない、どうしても画像を手に入れられない絵です。

それにしても「個人蔵」の絵の多いこと！　オドロキです。それも良い絵が多いです。府中市内に個人収集家がいるのだろうか。
その宗達の「虎図」も、個人蔵。


ミュージアムショップも、斬新です。
大津絵もいくつか展示されていましたが、ショップには大津絵煎餅がっ★
近ごろ大津絵は人気らしい。煎餅の売れ行きはどうなのか・・・けっこう、本屋さんでいえば平置きの、目玉の場所に置いてありました。
傘お化けのＴシャツもあったけど。

切り口が新鮮だったためか、個人的には前期のほうがかわいかったですが、後期でも実にかわいく楽しいことに違いはなし。
ゴールデンウィークの終了と同時に開期も終ります。
お時間のあるかたはぜひ。お薦めです。