Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

小堀遠州 美の出会い展

2008年01月05日 | art
「小堀遠州 美の出会い」展に行って参りました。


……。
なんでこんなに混むの~!?
とか文句を言ってはいけないのですが、想定外。
遠州流茶道のお家元が監修なさっていますが、流派の違う茶道の方、茶道とは関係ない方もかなり多かったようです。
お点前の映像をみながら「流派が違うと違うわ」とか、お道具の展示の前で「袋の紐の結び方がみんな同じ。お茶をされる方は分かるんでしょうね!」とか、お連れどうしのいろんなささやき交わしが聞こえてきました(笑)。

いちばん悩ましかったのはある中年のご夫婦。肩衝茶入のコーナーで、私のうしろでご主人が奥様に「茶を入れる壷は棗の実に形が似てて、だからああいう茶入れのことを棗っていうんだ」と、びみょ~~~に間違った知識を一生懸命説明されていたこと。
「実はスコシ違います」とか割り込んで、ご主人の顔をつぶしたりしてはいけないわよね!? だいたい、まあどうでもいいことなんだし。そんな違いは!
だけど、すごーーーく気になっちゃうんです、違った説明がされていることがー。鑑賞に身が入らなくなっちゃうのよー。ひーん。


なぜかそんなところから入っていますが、展示は渋かったけどとても良かったです。
中興名物などのお道具一つ一つという観点と、小堀家の正月など複数のお道具を組み合わせるという観点と、お茶室やお庭という場の観点と、お茶会というサロンでの人の交流という観点と、映像でのお点前という観点とを、意識しないままに辿って、全部観たときにな~んとなくお茶の世界の雰囲気を感じ取ったような気がしました。「美の出会い」って、そういうことかしら。

これでホントにお菓子とお茶をいただければカンペキ…

個人的には、私は本阿弥光悦のファンなので、膳所光悦の一つが観れて1つ感激。
以前観たことがあるのかもしれないのですが、たぶんそのときは流して観てしまっていて、そういう経緯のお茶碗があるということを知ってからは初めてです。
手にとることもお茶をいただくこともできませんが(笑)、まあまじかに観られただけでも。
それから、大海のお茶入れのやっぱり大きいこと大きいこと(笑)。扱いが違うことに非常に納得。ふつうと同じに扱ったら落としちゃうよ~。

人が多かったのが難点ですが、充実した時間をすごしました。

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