南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

クロマダラソテツシジミ 幼虫 2024

2024-10-29 11:38:32 | チョウ

前回10月14日に、クロマダラソテツシジミの記事を載せたが、その後通りかかるとチェックしていたのだが、だんだん見かけなくなってきてしまった。

そして数日前、やはりクロマダラソテツシジミは見つけられなかった。

ところが、葉の上に何か違和感を感じ近寄ると・・・・




茶色の幼虫が中央と上の方にも見える。

やはり産卵に来ていたのだ。

よく見ると数えきれないくらいの幼虫がいた。



大きさが若干違って、色もさまざまである。

少し拡大してみる。



色がずいぶん違う。

これだけ幼虫がいると、ソテツの新しい葉はだいぶやられてしまい、地方によってはソテツの害虫として駆除が大変と言われているのもわかる。



この写真の中でも幼虫はかなりの数である。

ただ、越冬は出来ないので、蛹になって全て死んでしまうようだ。

そして来年また、越冬のできる沖縄地方などから、何世代かに渡って北上しこの辺りにも来るのだろう。



クロマダラソテツシジミ 2024

2024-10-14 18:25:51 | チョウ
今年は、チェックしているブログ等でクロマダラソテツシジミの話題が盛んに登場する。

数年前に1kmくらい離れたソテツいると聞いて、初めて撮影してブログに載せた。 

2021/10/21 記事 → クリック
2021/10/27 記事 → クリック



我が家から一番近いソテツは、ある家の道路際に数本植えられていて、ここにも来ないかと、通るたびに見ていたのだが、数日前についに見つけた。

小さなシジミチョウがじっとしているのを、危うく見落とすところだった。





どこから来てこのソテツを見つけたのかわからないが、一頭だけであった。




そして今日行ってみると、暖かい日差しの中飛び回っていた。




やがてもう一頭現れた。




ソテツの周りを飛び回るのは、この蝶しかいないが、写真に撮るとデザイン的になかなか良い写真となる。





もともと南方のチョウで、ここでは越冬できないので、南西諸島や暖かい地方で越冬してその後北を目指し、秋ごろにこの地まで来るようだ。

もう少し楽しめそうである。



クズクビボソハムシ

2024-10-11 21:26:54 | ハムシ

先日、雨が上がって、近所を散歩した。

道端のクズの葉にいくつも穴が開いていて、小さな褐色の虫がいた。

最初のは、ちょっと目を離してカメラを準備している間に飛び去ってしまった。

でも、よく見るとたくさんいる。



少し離れた葉にも。



調べるとクズクビボソハムシのようだ。

クズではいろいろな虫を見たが、今まであまり見た記憶がない。

というのも、2016年に東京で見つかった、中国原産の外来種という事である。

ハムシハンドブックにも載っていない。

似たものもいるが、顔、触角、前肢が褐色で見分けるそうだ。

これから、いつでも見られる虫になるのだろうか。



*****************************

聖蹟桜ヶ丘で開かれる、知り合いの写真展の案内です。
2019年に長池公園自然館で2人展をやった指田さんの写真展です。
興味ある方は是非おいで下さい。
HP「南大沢の自然」トップにも写真入りで載せました。

指田隆行写真展
   「なんとなく、違和感 ①モノ顔たち②時空間スリップ」
 日時:2024年10月17日(木)~2024年10月22日(火)
     10:00~20:00 (最終日は17:00まで)
 場所:京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター
      A・B館5F連絡ブリッジギャラリー 





トサヤドリキバチ

2024-09-29 14:41:08 | ハチ
前回の記事は、長池公園で出会った昆虫の専門家がクチナガグンバイを探しているという話だったが、その時トサヤドリキバチも探しているという話をされていた。

見たこともないのでどんなのか調べて、過去に自分が撮影したハチで、不明種としてある写真450枚の中を探してみた。

すると、2021年の4月5月6月と3度同じ緑地で出会っているのがそれらしい。




翅に黒い帯があり、先端は透明であり、触角は頭の下の方から出て曲がっているとある。
そしてこの触角で木の表面をたたきながら歩き回り、その反響音を脚裏から拾って獲物がいる空洞の存在を感知するらしい。

今度見つけた時はこの様子を見てみたい。







クチナガグンバイ

2024-09-13 17:21:34 | その他の昆虫

まだまだ暑い日が続き、北関東ではゲリラ豪雨もあり、更に台風も発生している。

いろいろと撮影したいのだが、天候、体調、その他もろもろで、あまり撮影に出かけていないのだが、先週久しぶりに長池公園に行って、知り合いと出会って話しをした。

その時、偶然何年振りかで出会った昆虫の専門家から、いろいろ話を聞くことができた。

遠くから、いくつかの虫を見つけに来たという事であった。

その一つが、クチナガグンバイという虫だった。

聞いたことも見たこともない虫だったが、長池公園で撮影したというのを見て来たのだという。

他のグンバイのように葉の上ではなく、大木の樹幹に単独でつくという事でした。

早速帰宅後に自分の写真を調べてみると、何と9年前に長池公園で撮影したのが出てきた。

全く記憶になかったのだが、池の周りの手すりで撮っていました。




クチナガグンバイは日本固有の属で1属1種だそうです。

大きさは3.5mmほどで、名前の通り、口(口吻)が非常に長いのが特徴とのこと。

今度出会ったら腹側も撮影してみよう。