南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

ノコギリカミキリ 2024

2024-07-23 11:48:39 | カミキリムシ

数日前、緑地の遊歩道で大型の黒いカミキリムシが飛び回っていた。

ぐるぐると回りながら止まりそうでなかなか止まらないが、やがて地面の草の中に着地。

捕まえようとするが、すごい勢いで歩き回るというか走って逃げる。

上からハンカチを被せて捕まえたら、ギ―ギーとうるさく鳴いている。

久しぶりに出会った、4cmほどのノコギリカミキリだった。

また飛ぶかなと思ったが、幹にとまらせたら歩き回り始めた。





やがて翅を広げた。

触角は見事なノコギリ形状。




そして、すごいスピードで飛び去ってしまった。




この飛翔写真は、プロキャプチャー撮影ではないので、あまり良く撮れなかった。

調べると、このブログには2016年7月に載せていた。 




ミズイロオナガシジミ 2024

2024-07-16 18:25:03 | チョウ

7月中旬になって、今頃ミズイロオナガシジミの記事なんておかしいのですが、それには事情があります。

この写真は5月29日遊歩道での撮影です。




チラチラと飛んできて、地面にとまった。

もう少し近づいて、撮影すると羽化したてかとてもきれいなミズイロオナガシジミだった。




今年は、5月16日にアカシジミの記事を載せたのだが、その時に「今年は何種ゼフィルスが出て来るだろうか?」と書いて、その後ずっと探していた。

この辺りには、春だけ現れるミドリシジミの仲間のゼフィルスが6種類いるが、数は減少気味。

その後アカシジミには出会うが、その他のゼフィルスは全く出会えない。

そしてやっと10日以上もたって、このミズイロオナガシジミに出会った。

それでもまだ、ウラナミアカシジミは出会えるだろうか、ミドリシジミやオオミドリシジミも見られるかもしれない、ウラゴマダラシジミは無理かなあ、と思いながら公園や緑地を見てきた。

7月上旬でもミドリシジミの飛翔が見られたりしたので、ずっと探していたが、一向に現れない。

2013年には、夕方無数のアカシジミの乱舞が見られたが、あのころをピークにだんだん数が減ってきた。

ウラゴマダラシジミは、それよりも前に姿を消してしまった。

その次に、オオミドリシジミが見られなくなり、一昨年まで見られたミドリシジミも見られなくなってしまった。

ウラナミアカシジミは見た人もいるようなので、たまたま自分が見つけられなかったのかもしれないが、何しろ数が激減です。

今年は、ゼフィルスに限らず、チョウの数がとても少ない。

10数年以上前には、ミドリシジミのオス同士の争いの卍巴(まんじともえ)飛翔を追いかけて、こんな写真を沢山撮ったのだが、もう望み薄となってしまった。




気候の影響か、ナラ枯れによる伐採も関係しているのかわからないが、来年復活するとは思えないのだが。











ニイニイゼミ羽化

2024-07-14 11:50:55 | セミ

ニイニイゼミが沢山鳴いている。

今日初めてミンミンゼミの鳴き声も聞こえた。

こんな時期なのに、朝方はウグイスの鳴き声も聞こえ、なんとも早春と夏が混ざってしまっている。

ここ数年は、ウグイスの鳴き声が真夏になっても、ずっと聞こえるのでどうなってしまったのだろうと思っている。

昨日、緑地へ行ったら、ニイニイゼミの抜け殻が幹に沢山ついている木があった。

中に、何だこれはと思ってしまうのがあった。




抜け殻の2段重ねではなく、ニイニイゼミが羽化したばかりのところだった。

夕方、幼虫が地面の穴から出てきて木に登って羽化するのが普通だと思っていたが、昼間12時ごろにも羽化するのか?





さらに6分後にはだいぶ羽根も伸びた。




残念ながら、この後は観察できなかったが、多分無事飛び立ったでしょう。




ヒメクチキムシダマシ

2024-07-08 16:06:36 | その他の甲虫

今日は今年一番の猛暑のようだ。

無理して外出せず諸々室内作業。

5月から6月にかけては、なにか虫が出ていないかと、頻繁に伐採木めぐりをしていた。

そんな時、じっとしていると全く見つけにくいが、歩き始めると何だこれはあまり見たことがない、というのがいた。

大きさは5mm弱。





中央付近にいるのだが、黒い樹肌のところではとても見にくい。

拡大して画面を明るくすると2匹いた。




違う場所にもいたので撮影し、もう少し拡大。




眼玉は大きく、触角は短く、背の模様は独特である。

更に別の日には横からの撮影ができた。




調べてみると、クチキムシダマシ科のヒメクチキムシダマシのようだ。

今まで撮影した記録がない。

似たのに触角が細く長いオサムシ科のメダカチビカワゴミムシというのがいるようだ。

調べてみると、過去に撮っていたのが出てきたが、よく見るとこれらは全てヒメクチキムシダマシだった。

どうも間違えて画像保管してしまったようだ。

今後も地元で、まだまだいくらでも新しい虫はでてきそうだ。




ヤマトタマムシ 2024

2024-07-05 17:20:57 | タマムシ

昨日のアオマダラタマムシを見に行った時に、大量の大きな伐採木が積んであるところにも行った。

そこには、ルリボシカミキリが多数いた。

ヤマトタマムシも伐採木の上や周りの草の上を、音を立てて飛び回っているのも多数いた。




胴体の色を見ようと、飛んでいるところを狙ってみた。




腹も緑に輝いている。




少し横から見ると、茶色く輝いている。




これは違う個体だが、胴の背の部分はやはり茶色く輝いているが、見る角度によって色が違う。


今年は遠くで飛んでいるのや、死んで地面に落ちているのしか見ていなかったが、一気に何頭も見ることができた。


タマムシハンドブックでは、タマムシ(ヤマトタマムシ)と記してあったが、今までこのブログではヤマトタマムシと書いていたので、今回も同じようにしました。