最近は来る台風がほとんど大型か、強力になってしまったみたいですね。
3連休も雨模様の予報です。
先日の小山内裏公園の観察会のことですが、花壇のアサガオで久しぶりにホオズキカメムシを見た。
そして、ふとその横を見てびっくりした。
逆光で黒くてよくわからなかったのだが、じっと動かないのがそれこそウジャウジャといた。
この写真は見やすいようにかなり明るく補正してありますが、実際は見つけにくい。
何本も朝顔のつるがあったが、大量ホオズキカメムシがいるのは枯れかけており、いないつるはそれこそまだまだ元気であった。
この時頭の隅に、何かわからないがちょっと引っかかっていたのだが、観察会なので次へと進んでしまった。
帰宅して気が付いたのは、「次にホオズキカメムシを見つけた時にはぜひ確かめたいことがある。」だった。
昨年の4月に載せていた。 → クリック
あんな地味な外観なのに、翅を広げた背は鮮やかな赤であるというのを確かめたいと思っていたのに、すっかり忘れていた。
あれだけいたのだからまだいるはずと、翌日行ってみた。
そこで、カメラはプロキャプチャに設定して、飛ぶときに羽を広げるのを撮ろうと考えた。
ちょっとつついたくらいでは後ろへ回り込んで逃げるだけ。
それではと、落ちていた棒に乗せて、てっぺんで飛び立たせようとすると上下に歩き回るだけで全く飛ぼうとしない。
個体差かと、違うホオズキカメムシでも確かめても全く同じ。
かなりの時間、何をやっても翅を開かない。
臭いにおいは苦手なので、手で持って翅を開くなんてことはしたくないし、結局諦めた。
それでも何とかならないかと、数日してまた出かけた。
今度は、平らなところの方が飛ぶのではないかと、丸太のベンチの上に乗せてみた。
気温が違ったのかよく晴れているからか元気に歩き回り、そしてとまったかと思うと一瞬で飛んだ。
これなら撮れそうとまたプロキャプチャで狙うが、これが難しい。
なかなか予測が付かずピンボケ量産だが、何とか撮れたのがこれ。
背中はホオズキのような? 見事な赤だった。
格子状のフェンスを、黒いカメムシがゆっくりと歩いていた。
これはだいぶ前に見たことがある。でもなんという名前か忘れてしまった。
フェンスでは撮りにくいので、枯れ枝に乗ってもらった。
確かマルカメムシの仲間だ。
帰宅して調べると、5年ほど前に撮影していたタデカメムシに似ている。
しかし、なんとなく二つの白点の大きさが違うようだ。
ネットで調べてみるとあまりこの仲間の写真が出てこないが、ヒメマルカメムシのようだ。
でも何となく引っかかるので、さらに日本原色カメムシ図鑑(全国農村教育協会)を見ると、クズマルカメムシの方が近い。
紋が大きく長三角形をしているとある。
どうやら、ネットで見たサイトの写真がヒメマルカメムシとクズマルカメムシが逆のようであった。
分かりにくいと感じたら、やはりきちんとした図鑑を調べた方がいいですね。
とここで、先の3枚目の写真のタデマルカメムシはヒメマルカメムシではという疑問がわいてきたが、よくわからない。
小楯板の後縁に黄色条があるか(タデカメムシ)ないか、背面の点刻が大きいか(タデカメムシ)小さいかだと書かれているが、うーんやはりよくわからない。
今年もあっという間に3月下旬、暖かくなって虫を見る機会も多くなってきた。
エノキがあったので、ゴマダラチョウなどの越冬幼虫がいないかと根本の落ち葉をめくってみた。
チョウの幼虫はいなくて、小さな見たことのないカメムシの幼虫が一匹だけ出てきた。
いろいろと調べてみたがわからなかった。
きっと、成虫はよく見るカメムシではないかと思うのだが、わからない。
カメムシは種類が多く難しい。
今日の南大沢は、雪が舞う寒い日であった。
最近は、なかなかこのブログに載せる適当な昆虫に出会わなかった。
と言っても、熱心に探していたわけではないのだが・・・・
久しぶりにケヤキの大木の剥がれかかった樹皮の裏を見たら、毎度いるような小さな越冬昆虫ばかりだ。
このケヤキには、ヒメコバネナガカメムシが多かった。
この一部を拡大してみると、なかなかいい感じ。
3~4mmほどの小さなカメムシですが、冬の越冬時期しか見つけたことがない。
春からは、ケヤキの樹上にいるのだろうか?
生態もあまりわかっていないみたいである。
あまりに毎年見ているので、今までこの「南大沢昆虫便り」に載せたことがなかったようだ。
この寒さになるとツバキの葉にヒゲナガサシガメがいるのだが、今年は見つからないねと話をしていたら、手すりの上にいた。
触角を伸ばしシンメトリーでじっと動かない。
午後3時にもなると陽も斜めで、雑木林内では手持ちではフラッシュ撮影しないと良い写真が撮れなかった。
横から撮るとサシガメの口吻である。
動かないので、手持ちのフラッシュなしの深度合成をしてみようかと狙いだすと、急に動き始めた。
何度か動きを止めた時に撮影してブレたのばかり量産だった。
この位置から通常の撮影では、複眼にピントを合わせると、複眼周辺しかピントが合わないが、8枚の合成で何とかこの程度に撮れた。
機材は、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII、M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro、カメラ内深度合成。
急に気温が下がり、9月を通り越して10月の寒さとなってしまったらしい。
あまり昆虫撮影もできていないので、またもやですが、キッチン昆虫です。
先日、妻が知り合いからコムラサキをもらってきた。(昆虫ではなくて植物の方です!!!)
キッチンで長さをそろえて花瓶にさしていたようだが、やがて「虫がいる―」と叫んだ。
行ってみるとカメムシの幼虫が、大小合わせて4匹いたので容器に入れて、大きな方を1枚だけ写真を撮った。
どうやら、チャバネアオカメムシの幼虫のようだ。
あとは、明日ゆっくり撮影しようと思って容器に入れたおいた。
そして翌日、小さな方から撮影を始めた。
触角が片方短いのもいた。
あれ、脱皮殻のようなものがある??
ということは、・・・・いました、成虫が。
でも、いつも見るチャバネではないので、脱皮したばかりかもしれない。
それから5時間ほどして、のぞいてみるとチャバネになっていた。
コムラサキも一応撮影したみた。
撮影している時には全く分からず、この写真を見ていて気付いたのだが、左上の葉にまだ1匹幼虫がいた。
昨日よく探したのだが・・・
通常はあまりこのカメムシは撮影しないのだが、今回は楽しませてくれた。
以前野鳥撮影に夢中だった頃は、地元でほとんどの種を撮影してしまうと、どうしてももっと珍しいものをとだんだん遠出するようになり、最後には北海道から先島諸島まで出かけることになってしまった。
しかし、野鳥撮影する人が増えて来て情報が飛び交う世の中になり、簡単に何年ぶりに現れた珍鳥などが撮れてしまうようになってきた。
ライフリストは増えたが、だんだん観察時のトラブルなども出てきて、徐々に興味が薄れてきた。
もともと子供の頃に昆虫が好きだったのでチョウやトンボは撮影していたのだが、地元で少し力を入れて昆虫を撮影し始めると、いくらでも「初めて見た!」が出て来る。
それはそうだ、野鳥は全国で600種とか言われているのに、昆虫は地元だけで何千種だかわからないくらいいるのだから。
これは興味が尽きない。
さて、今回はまたまた師匠のTさんに教えてもらった昆虫で、シロヘリツチカメムシです。
ツチカメムシの仲間は何種か知っているが、これは聞いたこともなく、環境省のレッドリストに載っていて準絶滅危惧に指定されている。
草原が減ってきているので、ここがすみかの野草や昆虫は減少しつつあるようだ。
カナビキソウ(鉄引草)に小さな幼虫と成虫がいると教えてもらったのだが、このカナビキソウが見つからない。
何しろこの斜面のなかにある15cmくらいの高さで2mmほどの白い花が咲いているというのだが。
ネットでカナビキソウを調べて、何度か行っても見つからない。
たまたま、Tさんに出会ったので教えてもらった。
半寄生植物だというカナビキソウとはこんな植物でした。
この葉の細い目立たない植物で、この中にも花は咲いているのですが、植物苦手な者には全く分からなかった。
2mmの花を拡大するとこんな感じです。
そして肝心のシロヘリツチカメムシ成虫は、7mm程度のなるほど白い縁取りがある。
そして2mmほどの赤い幼虫は、蕾にかじりついて食事中のがいた。
この幼虫は、目立つ赤い色なのに何しろ小さいので、しゃがみこまないとなかなか見つからない。
ツチカメムシの仲間なので、親が子育てをする。
今年はもう幼虫が大きくなってしまったが、来年は是非巣立ち前の子育てを観察したいと思う。
それにしても、昆虫は奥が深いです。
いくらでも、地元で初めて見たが出て来る。
Tさんに感謝です。
今度はこんなのが、自分で探せるようになりたいですね。
昨日の午後はクロタマゾウムシを探しに行ったのですが、午前中は長池公園にいてのんびりしていた。
長池の前の広場にいると、何か赤い虫がぐるっと半周して地面にとまったのが見えた。
近づいてみると、地面に地味なカメムシがいた。
ホオズキカメムシだった。
こんな表も裏も地味な虫ではなかったはず、もっと赤い虫だったのだがと周囲を探すが他に虫は見つからない。
もしかしたら羽を広げると胴体は赤いのではと、飛ばして確かめるべく落ちていた茎にとまらせてみた。
おとなしくしている。
これならプロキャプチャで撮影できそうだと、カメラの設定を変えようといじっていると、なんとなく目の端を動いたものがある。
スキを突かれて飛び去って跡形もない。
まあ、よくあることです。
帰宅して、ネットで「ホオズキカメムシ 飛翔」で画像検索するとびっくり。
思っていた通りであった。
しかし、ホオズキカメムシの胴体(腹部背面)があんなに赤いとは驚いた。
ホオズキにつく害虫なのでホオズキカメムシかと思っていたが、ホオズキの実の真っ赤からきているのかなあ?????
それは冗談だが、ウィキペディアでは「ホウがカメムシを意味する古い呼称であり、それが付くのがホオズキだ。」とある。
その他産卵習性などこの虫は地味な姿からは想像できない面白さを持っているようだ。
こちらに素晴らしい写真がありました。→クリック
この次はうまく撮影してみよう。
外出時は、通常何らかのカメラを持っているのだが、この時は持っていなかった。
サクラの木に何やらカメムシがいる。
近づくと、キマダラカメムシの成虫だった。
2年前にキマダラカメムシの幼虫は撮影していて、そのうち成虫にも会うだろうと思っていたのだが、なかなか出会えなかった。
仕方なくビニール袋に入れて持ち帰り、自宅で撮影した。
大型で25mm以上あっただろうか。
その後サクラの幹にとまらせて撮影しようとしたら、あっという間に飛び去ってしまった。
あんなに早く飛ぶとは思わなかったのだが、まあそのうちまた見つかるでしょう。
このキマダラカメムシは外来種で九州地方にいたのが、だんだん北上して東京では2010年に確認されたというが今では各所で観察されている。