たまたま近くに行き、思い出して、
ずっと行きたかったラーメン屋に入った。午前11時。
しかし、客はほとんどいない。メニューも2種類くらいしかない。
聞くと、店員が辞めてしまって、一人でできる分だけやっているという。
「たいへんですね」などと会話していると、
ゆで卵を「ぽんっ」と入れてくれた。
「いや、ありがとうございます!」
その後、また少し会話した。
「続けるのは大変ですよね」
「大昇亭ラーメン、おいしかったんだけど」
『チャーハン、柔らかくてうまかったなぁ』
『おやじさんなくなっちゃったんだよね』
「そうですよね。後次ぐ人いなかったんですかね」
「チャーハンもすごい勢いでフライパン返してましたね」
『おかあちゃんにいわれながらやってたねぇ』
見た目はこわもてのラーメン店主だったが、
とてもご機嫌でやさしかった。
ゆで卵をもらえたことも、
なつかしく話せたことも、
嬉しい出来事だった。
ずっと行きたかったラーメン屋に入った。午前11時。
しかし、客はほとんどいない。メニューも2種類くらいしかない。
聞くと、店員が辞めてしまって、一人でできる分だけやっているという。
「たいへんですね」などと会話していると、
ゆで卵を「ぽんっ」と入れてくれた。
「いや、ありがとうございます!」
その後、また少し会話した。
「続けるのは大変ですよね」
「大昇亭ラーメン、おいしかったんだけど」
『チャーハン、柔らかくてうまかったなぁ』
『おやじさんなくなっちゃったんだよね』
「そうですよね。後次ぐ人いなかったんですかね」
「チャーハンもすごい勢いでフライパン返してましたね」
『おかあちゃんにいわれながらやってたねぇ』
見た目はこわもてのラーメン店主だったが、
とてもご機嫌でやさしかった。
ゆで卵をもらえたことも、
なつかしく話せたことも、
嬉しい出来事だった。