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衝動性を止める手段はプラスの強化

2024年02月23日 | 教育
衝動性の高い子がいる。
・友達をひっかいてしまう。
・友達をたたいてしまう。
・眼鏡を取って投げてしまう。
・女の子を触ってしまう。

何度も何度も注意する。
しかし、また繰り返してしまう。

それは、「分かっているけど直せない」状態である。
「衝動性のコントロールが難しい」状態である。
不器用さも抱えており、脳機能の弱さも抱えている。

×「注意しましょう、罰を与えましょう」では困難である。
〇「衝動性をコントロールする」ということが必要である。

注意するにしても、細かいことをいろいろ言っては分散して駄目である。
何を注意するか明確にして、言葉を考え、それに絞る。
また、「昨日これしたでしょ」「前もやったじゃない」は効かない。
注意するなら「その時」しかない。

注意だけでは難しい。注意は負の強化をもたらしやすい。
やはり、プラスの強化で行くしかない。

手を出していない瞬間が必ずある。

それは何をされていた時か、何をしていた時か。

ルールを守っていた時、仲良くしていた時、
その段階を強化する。

ちょっとでもうまくやっていることをほめる。

「いまやらなかったね」「いまとめられたね」

残念だが、衝動性が勝る場合、注意や説得だけではずっと止まらない。
プラスの面を強化して衝動を小さくするしかない。
多くの問題行動と戦い続けてきたドクターもそのように言う。






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