思う・学ぶ・発達支援 心のケア サイト

特別支援教育の実践情報など。また,日々の喜びを見つけ、よくする手立てはないか考える、成長・教育のサイトです。

輪飾りが一人でできた

2024年02月19日 | 教育
5年生で認知発達が3歳くらいの子。
「昨日家でバーベキューしたよ。」
「すごいねぇ。なにたべた?」
「肉食べた。」
そんな程度の会話のできるレベル。

卒業生を送る会のために輪飾りづくりを行った。
その子は途中までやろうとするが、すぐに投げ出してしまった。
一緒にやると、細長い紙を輪に通し、
のりを端に付けるところまではできるが、
くるっと回して環の形に付けることができない。
「もうやんない」と投げ出す。
手先が不器用で、くるっと回すところができない。

①まず細長い紙を輪に通す
②端にのりを付ける
③両端を持つ
④くるっと巻いて端をピタッとつける。
⑤親指と人差し指でぎゅっとつける。

この中で、④だけが一番難しくできないようだった。
そこだけ一緒にやりながら励ますと、ある時できた。
その後からは一人で作れるようになった。

いっぺんにやってもできない。
分ければわかる。分ければできる。できない箇所が見える。
難しい所だけ一緒にやり励ます。
そこを乗り越えれば一人でできるようになる。
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フォーマルとインフォーマル

2024年02月19日 | 教育
言語発達に遅れの心配のある子がいます。勉強をあまりしようとしません。
「でも、この子は良くしゃべるんですよ」
「日常の会話など、友達の中でもあまり問題を感じません」
では、言語発達に問題がないとできるでしょうか。
「日常の会話」と「学習で必要な言語能力」は違いがあります。
日常の会話はインフォーマルなもの、
学習で必要な言語能力はフォーマルなものです。
この場合、
インフォーマルは、非公式とか略式と言った意味です。
フォーマルは公的な、とか正式の、と言う意味です。
日常の会話では、
「そっか」「なるほど」「あー」「あれね」
と言った言葉でかなりこなせます。
学習の中の言葉はそうはいきません。
「何がどうした」「誰が何をする」
といった相手に伝わる言葉が必要です。

日常の会話は大丈夫だからこの子は言語理解に問題はない、
とは言えないのです。
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