思う・学ぶ・発達支援 心のケア サイト

特別支援教育の実践情報など。また,日々の喜びを見つけ、よくする手立てはないか考える、成長・教育のサイトです。

素晴らしいスタッフ

2024年02月16日 | 教育
素晴らしいスタッフに出会った。
誰もがやさしい。寛大で温かい。
ダウン症の子が寝転んでしまう。
注意はするがすぐに起こしたり、叱ったりすることはない。
やがて自分からきちんと席に着いた。
思いは伝えるが温かく見守る姿勢が良い。
音楽のバルーンでは輪に入ろうとしない。
何度も入れようとすると、
「バルーンの時は周りにいてふらふらして楽しんでいるんですよ。」
年度当初と比べると、どの子も成長し、大人になっている。
やさしい顔で過ごしている。
子供は必ず成長するのでこれでよい。

しかし、厳しいスタッフもいる。
とにかく、自分の理想に合わせて叱る。
その通りにきちんとしないと、叱り続ける。
同じようにしない別のスタッフにも叱り続ける。
そのような目にあうと、やさしく接したい人も、
いヤいやながら厳しく子どもに当たる。
子どもは二次障害になっていくか、
きちんとできても顔は暗い。

教師が主導権を維持しているということは大切であるが、
やさしさやいたわりが前面にないと、
最終的にはその子も周りも不幸である。
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こだわるとだめになる

2024年02月16日 | 教育
特別支援が必要な高学年の子。
ハンドベルの練習で、「ファ」と「ラ」のパートになりました。
友達と3人で前に出て演奏します。
しかし、友達のパートがやりたくなりました。
もう発表も間近で、「これでがんばろう」
と励ましますが、「やだ、やだ、やだ」と聞きません。
先生のお腹をけって、教室の外のベランダに行ってしまいました。
「しばらく休んでるか。」と声をかけ、しばらく休憩。
戻って、「やる。」と言って演奏の場所につきましたが、
大きく目印に貼ってあった、
「ファ」と「ラ」の表示を、
「ラ」と「ファ」に貼りかえてハンドベルの場所も置き換え、
演奏を始めました。

その後、場所を移して演奏した時にもまた貼り替えて演奏しました。

これでよいと思います。

本人は精一杯、貼り替えることで自分の思いを消化し押さえています。

これも、「ダメでしょ」と注意して先生がこだわってやらせようとすると、

間違いなくその後のパニックと、何かが壊れる可能性が予想されます。

先生は良い所できちんとやらせることにこだわらず、

「よくできたね!」とほめればいいのです。

どこまで注意して、どこまで許すとその子は乗り越えて成長できるか。

その見極めを出来ることが、「プロ」だと思います。
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