純粋な感情を忘れた大人 「ウルルの森の物語」

2009-12-02 23:52:04 | Weblog

かわいい動物の物語、「ウルルの森の物語」。

船越栄一郎さんが主演で、子供と動物が出てくる、まさに冬休みにうってつけの映画。
試写会会場には、高校生くらいの子や小学生もいて、
後ろに座ってた子なんかは、顔はみてないけど、いまどきの高校生な感じだった。(しゃべり方がね)

なんとスペシャルゲストで、船越さん、長沼監督、ウルルと調教師さんが来てくれた。

後ろの高校生は、

「あれ、ふなこしじゃねぇ??↑」
「ははは、そうだそうだ。」

といったしゃべり方をする、やっぱりいまどきの子。
舞台挨拶が終わり、始まってみると、やっぱり子供だましだろうな。。という予測通りの展開。
こんな映画じゃ泣けないよ大人は。

と大人を気取ってみたりした。

途中、泣かせるシーンが出てきた。

「泣かせるシーンだよ。。。」

純情さを忘れた大人が思っている頃、
隣のたぶん高校生くらい、の女の子が目をぬぐう仕草をしているのが横目で見えた。

もう・・・若くないんだな。。私。。

と再確認した。

途中、「丹波哲郎の大霊界か。」とタカトシバリの突っ込みを入れたくなる不自然なシーンが入っていて、
あのシーンはいらないな。とかまた純情さを忘れた大人の私が頭を覗かせてきた。

ただ・・ただ・・・だ。。。。

ラスト、
もう子供と動物のふれあいの映画なら、絶対に訪れるお決まりのシーン。
子供と動物との別れ。

もうさ~、そうなるのわかってるし。
あんたたち、一緒に暮らせないんだから。

とまたもや大人の私が顔を出す。

それがだ~~~~!!

クライマックスの感動シーン。。。

泣いちゃいました。。てへっつ

出てくる動物はウルフドッグという、狼の血が入った犬なのだけど、
狼という設定なのね。

で、ラストのシーン、
子供と狼の別れるシーンでは、
その狼が、
うちのチビと重なってしまって。。

ぜんぜん違うんだけど、見た目はね。
なんかドゥ゛ァ~~っと感極まってしまいました。

情けない。。

分かっていたのに。。どういう結末になるかも。。。

左隣のおばちゃんも、途中の泣かせるシーンでは、大人の女を演じていたけれど、
ラストシーン、私と同様にやられていた。

残念。。

はしが転んでもわらう年頃だと、おじいちゃんに言われていた頃が懐かしい。

泣かせるシーンで泣かず、泣かせるシーンだ、と冷静に思ってしまう私は。。。
かわいそうな人間だな。。
これが大人か。。。

なんて思ってしまうのでした。