oil 40x60cm 2013
いま一度読みたい本に中野孝次の『清貧の思想』があってたった今図書館に予約したのだけど、昔から富貴を嫌って清貧を選んだ人々が日本にも中国にもちゃんといたようだ。僕ももう長いことそういう生活に甘んじているのだけど、清貧でやっている限り大きな過ちは犯さないと知っているからである。お金を持っているときに限って人は取り返しのつかない大失敗を起こしてしまうのだ。僕の場合貯蓄が5百万円を超えるときっと悪魔に魅入られるとしたもので、告白するのも恥ずかしいような不始末に至るのだ。だから金銀は淵に捨てるが一番いいと考えている次第で、今は幸いからっけつだからよいようなものの、もう二度と過去の失敗は繰り返したくないと考えている毎日なのである。だから宝くじなどに夢をたくす人の気持ちが全く分からないでいる。無一文で仙人のように生きることを理想と考えているのだ。
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