毛津有人の世界

毛津有人です。日々雑感、詩、小説、絵画など始めたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

貧乏について

2025-01-12 08:57:17 | 貧乏について

油彩 45x38cm 2023

一昨日食料品の買い出しにdown townにいったら相変わらず葉野菜が目玉が飛び出すほどの高値だったので、鍋料理は諦めてカレーライスにすることにした。去年はずっと冬の間鳥鍋で過ごしたのに今年は昨年以来カレーばかり一か月以上も食べ続けている。自分はこれで平気だけど一家の主婦ともなれば、毎日亭主や子供にカレーを押し付けてばかりはいかないだろうから、この不景気物価高の折苦労が絶えないだろうと同情を禁じ得ない。どうしてこんなことになったのか自分には全く見当がつかない。自分の家にはTV がないからなんの情報も入ってこないので、僕は農家の陰謀説を考えてみたりするのだ。ほかの食品メーカーやレストランがこぞって値上げ競争をしているからには我々農業従事者もこれに便乗しない理由はない、全部の農産物をこれまでの価格の2倍にしてやろうじゃないか、まずは米だ、次は葉野菜だ、お次はこれだ。まことにもって真面目な農業従事者には失礼だけどこんな愚劣な想像をしてみたくなるほど今の高値は異常なのだ。それに家の周りの高齢者用の貸農園では大根も白菜もよく育っているのだから、僕には不思議でならないのである。

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今年の抱負 その2

2025-01-12 08:04:53 | 一日一絵 (自選絵画100選)

油彩 20x30cm 2017

僕の一生は親の家を18で飛び出してからは絵に描いたような貧乏の連続で、今ではすっかり貧乏が身に染みついていて貧乏を演じなければ自分ではないような気がするのである。貧乏である限りはすこぶる精神の安定を見るというもので、これはどう考えても世間の人たちとは趣を異にする生き方だとおもうので、今年一年かけて貧乏を学術的に研究して『貧乏の極み』という本を執筆したいと考えているのだ。どれほど貧乏が好きかと言えば、今日は朝6時過ぎに目覚めてPCをオンにすると気温2度と表示された。昨日はまさに0度だった。それでもこの冬はまだ一度もストーブを使っていないのである。上半身6枚も重ね着をし靴下は二枚重ね毛糸で編んだ帽子まで着用に及んでいるのだが、以前ポルトガルから帰国してからタクシー家業に戻ったものの2011年の東北大震災で上海へ避難を試みてからはそのタクシー家業もやめにして、超零細な年金生活をはじめたのであったが、そしてそれからの5年間は夏は手動の扇一つ冬は全くの火の気無しで過ごしたのだった。ところが不思議なことにそのころに比べて今同じように耐寒生活を始めてみたものの、昔ほど寒さを感じないのである。その理由を考えてみるに3年ほど前に新築のアパートに移っているので、そして今のアパートの造りが旧に比べてはるかに気密性が優れているので、自分の体温だけで室温が程よく保たれているかもしれないこと、それともう一つ考えられる理由は自分の肉体が加齢で退化していて、寒さを感じる神経も鈍化しているのかもしれないこと、なのである。いやはやそのように貧乏神にとりつかれた小生が5年間毎日愛用して履きつぶした靴が上の絵である。捨てるときには忍びないという情感がこみ上げてきて思わず絵にしたのである。

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誇り高き鳥類 2

2025-01-12 07:46:24 | 動物画

油彩 15x20㎝ 2019

鳥類の王座にあるのは間違いなく鷲だろう。身体の大きさだけでなく他を威圧してはばからない鋭い眼光といかめしい顔立ちが鷲の特徴だと思っていたら、妙におとなしそうな気の弱そうな表情をした鷲がいて驚いた。調べてみるとフィリピン鷲というのだそうだ。フィリピンにだけ生息する鷲らしい。どうしてこんなに気の弱そうな顔をしているのか不思議でならないので一度現地に赴いて対面してみたいと思っている。

 

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