2009年は更に水彩に挑んだのですが、どうしても満足できるものが描けません。それはそのはずで始めて数か月でマスターできるほど水彩は生易しい画材ではないのでした。ことに自分のようにパステルや油絵になじんだ身には水彩はどうしても発色が悪いように思えて何枚描いても自信が持てないのでした。
2009年は更に水彩に挑んだのですが、どうしても満足できるものが描けません。それはそのはずで始めて数か月でマスターできるほど水彩は生易しい画材ではないのでした。ことに自分のようにパステルや油絵になじんだ身には水彩はどうしても発色が悪いように思えて何枚描いても自信が持てないのでした。
oil 100x80cm 2007
カラバッジョのメリハリのある陰影がはっきりした作風にも惹かれて何枚か模写を繰り返しました。大変勉強にもなりました。この絵が一番最初だったのですが、とても興奮して描いておりました。西洋絵画にはストーリー性のあるものが多く、僕はいつも美術館であたかも芝居のハイライトを見ているような錯覚を覚えたものでした。カソリックの教会に行けばどこでも大きな画面の油絵が見られますから、ヨーロッパの子供たちが自然と名画に触れて成長する様子がうかがえました。
油彩 20x36cm 2016
カナダではたくさんの野生動物の訪問を受けました。リス、スカンク、そしてアライグマでした。僕は動物園ではアライグマが一番好きなので、滞在先のその家の庭でアライグマに会えたのがとても嬉しく、すぐに友達に成りたいと思って庭に出てみたのですが、彼らはすぐに大きなリンゴの木に登って僕を見下ろすばかりでした。僕はその木の下で彼らと根競べをするつもりでしばらく彼らを観察していたのですが、とうとう根競べに敗北したのは小生の方でした。記念に写真だけとって別れたのですが、嬉しい遭遇でした。カナダのハイウエイを走行していて一番多く交通事故犠牲者になっていたのもアライグマでした。そういえば最近は日本でも野生化したアライグマが繁殖していて民家の庭に現れるようでありますね。