2016年には自分流に水彩画が分かったと思った勢いでたくさん模写にも挑戦してみた。油彩で描かれた古典名作を水彩で真似てみることもしたが、これはいつも自分が油絵でやっている出発の過程と同じことなので格別の趣はなかった。これ以後今に至るまでぷっつりと水彩画から離れている。もう9年間も空きになっている。本人は水彩画を描きたいつもりでいるのだけど、時間が許さないのである。年寄りになると本当に時間が少なくなっていくのである。だから若い人たちには言葉を重ねて言いたい、若いうちにうんと励んでほしいと。
2016年には自分流に水彩画が分かったと思った勢いでたくさん模写にも挑戦してみた。油彩で描かれた古典名作を水彩で真似てみることもしたが、これはいつも自分が油絵でやっている出発の過程と同じことなので格別の趣はなかった。これ以後今に至るまでぷっつりと水彩画から離れている。もう9年間も空きになっている。本人は水彩画を描きたいつもりでいるのだけど、時間が許さないのである。年寄りになると本当に時間が少なくなっていくのである。だから若い人たちには言葉を重ねて言いたい、若いうちにうんと励んでほしいと。
Venus of Milo
oil 90x50cm 2014
西洋の美術館では美しい彫刻が見られ、僕などはそれをスケッチしたい衝動に何度もかられたのだけど、じっと我慢をしていた。後に何作か彫刻作品を描くことになるのだけどすべて写真を見ながら描いたものばかりだ。老後の楽しみとしてルーブル美術館で名作を前にして模写を楽しむということを考えているのだけど、これは実現するかどうか自信が持てない。というよりもすでにその老後に達しているのだから、実現させたいのならすぐにも準備に掛からなければならない時期に入っている。それを考えると気が急いてならない。
2007年リスボンの美術館にて
油彩 54x38ccm 2014
自分が猫好きのせいか、相手が猫好きとなれば話が弾む。だから世界中の猫好きと友達になりその愛猫のポートレイトもたくさん描かせてもらった。また自分が好感を持っているアーチストは洋の東西を問わず猫好きが多い。中にはbig catと呼ばれる大型の猫を飼っている人もいるが、僕はhouse catのほうがいいです、といえば何を言ってるのよ、大型の猫も小型の猫も性格は全く同じで、可愛さには全く変わりがないと言う。と言われてみても彼らを抱いて一緒にベッドに入りたい気持ちにはならない。もっとも日本では大型の猫を飼っている奇人がいようとは思わないけれど。