風景画はあまり得意でないと思ったので好きな人物画で勝負をしようと思って2010年からたくさん人物を水彩で描くことにしました。ところがやはり油絵に比べて発色が劣るので、ストレスがたまるばかりでした。
スマホなしではもう海外旅行もできないのだなと感じたのは、Coronaの時期に予防注射接種の証明書パスが必要だということになったときです。もうそれからは急に海外旅行の憧れが自分の中から消えてしまいました。僕などはスマホ出現以来僕たちの自由が制限され随分と監視下に置かれることになったと思っているのですが、ほかの人たちはそれに気づいていないようであります。人間らしさ男らしさ女らしさがどんどん破壊されていることにも誰ひとり気が付いていないようであります。郵便制度の改悪でdigital printed addressでなければ郵便物を海外へ発送できなくなったのは小生にとってはかなりの痛手でしたが、もう今の社会は世界中どこへ行ってもグローバリズムによる改悪の連続で僕はもう何も期待しなくなりました。幸い絵を描くのは描いている過程が楽しくそれで充分報われていますので、もはやモデルの手に渡らないと分かっていても僕は描き続けるつもりでいます。もう4,5年のことですからこの楽しみだけは大切にしたいと思っています。以下の写真は僕が世界の友人たちを描いたおよそ1000点のごくごく一部ですが、かってはこのように皆さんに喜んでもらえたのでした。
油彩 26x36㎝ 2021
僕は自分が猫好きなので猫と人間が一緒にいる風景を描くのがとても好きです。仕上がればそのモデルに進呈するのですがいつも大変喜ばれていました。ところが最近になって郵便制度が改悪され、せっかく描いた友人たちのポートレイトが送れなくなってしまいました。先日も求める人があったので包装して郵便局へ持参したら、手書きのあて先は廃止になりました、と言われ受け付けてもらえないのでした。digital printed address しか受け付けないというのです。そしてこれを利用するにはスマホかもしくは自分のPCに印刷機を接読する必要が生じるのです。ところが僕はその何れも持っていなくて、もう未來永劫郵便制度を利用できなくなった模様なのです。僕はスマホを絶対に持たない主義で来ましたが、外圧は僕にスマホを持たせようとあれこれ意地悪を加えています。僕はこれをデジタル・ファッシズムと呼んでいるのですが、このような全体主義が世界を支配していることに恐怖を感じています。
少し前まではこのように僕の絵画は世界中の友達に喜んでもらえたのでした。