5月16日 旅の後始末

旅が終わって緊張感が取れたのか、どっと脱力感が出てきた。

75才で計画した区切り日本一周も四国を終わり、山陰も回り、今回は最大の難関だった九州を無事に回ることができた。

残るは東北、北海道だが気持ち的には随分と楽だ。

近い事も有るし土地勘もある。

楽な気持ちで回れるだろう。

後は気力、体力を維持するために、トレーニングしていけば良い。

昨夜は久しぶりの布団で流石に寝心地良い。

銀マット1枚とは雲泥の差だ。

いつもより長く布団に入っていた。

それでもやることはあるのでしぶしぶ起きる。

まずは洗濯だ。

衣類、寝袋等々３回行った。

後は食料の買い物に行く。

今日は雨模様なのでスーパーも随分と空いていた。

キャンプ道具の整理もした。

今回の旅の反省事項は色々ある。

次の旅に備えての改良していこう。

バイクもオイル交換、タイヤ交換、ブレーキシューの交換、ハンドル部分の防水カバー作成、電気まわりの防水化等々やることが沢山ある。

また楽しい改造が待っている。

5月15日 無事函館到着

朝の7時には旅人Taさんの家を出る。

この時間だと国道7号線はまだ車も少なく、快調に走られる。

天気も良く気持ちの良いライドだ。

能代から鰺ヶ沢経由で走る事にした。

道の駅「ポンポコ山」で一休み。

再び走る。

日本海の海岸線を見ながら気持ちはハイテンンション。

車はますます少なくなり、いつもは遠慮がちに左端を走っていたが、道路の真ん中を走られた。

鰺ヶ沢に着いた時間を見たら、青森発で14時35分発のフェリーに間に合いそうだった。

これを逃すと夕方6時になるので夜10時過ぎになる。

少しスピードをあげる。

今までは35km/hrでのんびり走るのが心地よかったが、45km/hr

迄アップした。

3年間勤務した五所川原も何も見ずに

通過した。

中古カブなので、速度をあげると壊れるのではないかと心配思していた。

今回の旅の途中では60km/hrに上げた事もあったが大丈夫だったので、少しは信頼も高まっていた。

やがて青函フェリーターミナルに着いた。

手続きをするが、今までは受付が男性だったが、女性に変わっていた。

サイドバッグの幅が30cmを越えると、外して貰うと言われた。

今まで自転車に付けていたが言われる事は無かった。

男性係員がスケールを持って測りに行くが、30cm以内に収まっていて大丈夫だった。

４時間の船内では、横になって体を休めていた。

バイクに長く乗っていると足に力が入らなくなる。

毎回バイクを降りるとき足に力が入らずふらっとする。

４時間で函館に着いた。

函館も暖かい。

自遊旅に着いて荷物を下ろして夕食を買いに行く。

冷蔵庫は旅前に全て処理したので空っぽだ。

安着祝いに寿司でも買おう。

２人前入った握り寿司が何と半額だ。

じっとその寿司を買うかどうか、考えているご夫婦がいた。

あるのは2個だ。

１つかごに入れ、もう一つは別な物にした。

残り１つが手に入った。

自遊旅に戻り１人安着祝い。

この日九州は史上2番目の早い梅雨入りとなった。

良いタイミングで出られた。

そして明日は函館も豪雨になる様だ。

全て上手く終わった。

走行距離は3000kmを少し越えた。

随分走った。

旅の日数も36日になった。

全て野宿で終われた。