Rome wasn't built in a day. ローマの休日は一日にしてならず。
よく耳にする格言だが、あまり深く考えたことはなく、休みは多い方がいいのかーぐらいに思っていた。が、実は違っていた。
休日を過ごせるほど発展した街をつくるには一日では足りない、大きなことを成し遂げるには長い期間が必要だ、という意味のようだ。
別にローマだけが偉大なわけじゃないだろうと思っていると、やっぱり他の国の人達もそう思っていたみたいで、例えばフランスでは
Paris ne s'est pas fait en un jour. ということもあるらしい。
さすがである。
が、そんなことが言いたかったのではない。
格言の解説ではなく、休日は一日では足りないという話がしたかった。
今日は完全な休息日だったのだが、1日では気持ちがリフレッシュしない。多分2日あっても同じ。
日本の週休2日という絶妙に中途半端なタイミングで微妙な長さの休みをもらう、というシステムがどうやら性に合っていないようで、大学に入った時にそれに気づいた。
もっとまとまって休みを作るか、もっとこまめに休みにするか、どちらかにしてくれと思う自分がいた。
幸い大学も学部も研究室も自由極まりない環境だったので、基本的に週休4日は確保するようにしていた。
最後の方は月月火水木金金土土日ぐらいの勢いで学校に行っていたが、それはそれで充実していたし、苦痛ではなかった。
別に休みがないのがしんどいわけではなく、自分の思うように休めないのがしんどいのだ。
なのでだいぶ早い段階で、大学を出てからも週休2日システムだけは避けたいと思っていた。
あらゆる進路を模索したし、その努力を惜しまなかった。
が、結局しばらくは人を効率的に働かせるシステムの奴隷になることになると思う。
思い返すと大学では週休4日に加えて、春休み、夏休みの4ヶ月も全て休みで、一年の1/3も学校に行っていない。
4年目になると、週休6日ぐらいが当たり前で、もう一度1年目からやり直せと言われると、多分無理だろうと思うことが度々あった。
大学の延長線上で生き方を模索すると、もはやそれはわがままでしかないような気もした。
なので性には合わないが、週休2日システムが今の自分には必要だと思っている。
何というか、前向きな我慢みたいなものが求められているように思う。
ただそれだけだとやっぱり納得できないので、3年働いて1年休むという長期的なスパンで動いているんだと思い込むことにした。
今回の旅を1ヶ月以上休みなく続けるのも、あるいはそんな背景があるからなのかもしれない。
先の予定を立て、管理し、確認しつづけるというのは、楽なことではないが、その方が自分にとっては良い気がしたのだ。
逆説的ではあるが、「しんどい」と思う暇がないほど忙しくした方が、案外しんどくないものではないだろうか。
1週間の内に与えられる2日の休みは、きっとローマの休日ではないと思う。
Q.E.D.
ビーチのモニュメント
木彫りの専門店に行ってきた。香木の匂いが心地よい
ついに…タイ人も若干怖がっていたカブトガニ